2012年6月20日水曜日

フレッキー

今日の午後、庭でふとフレッキーの小屋の方を見ると、下の芝生に変な格好でフレッキーが横たわっているのが見えた。すぐに嫌な予感がした。そしてその予感は裏切られなかった。
フレッキーは、もう死んで冷たくなっていた。昼過ぎに降った雨のせいで、毛が濡れて肌にはりついていた。そして硬くなった体の上に、たくさんのハエが群がっていた。
体には大した外傷はなかった。何か動物に襲われたか、吠えられたかして、ひどく慄き、柵にぶつかり、たぶん心臓発作で死んだのだろうと思う。柵が一部分曲がっていた。うさぎは心臓が弱いので、驚いて死ぬことが多い、と幾人かからきいたことがある。
とても悲しい光景だった。昨日まで愛嬌のある顔で、ふてぶてしく私を見つめていたフレッキーはもう、生命のないものに変わっていた。
トウマとレイアは、その寂しい光景を見て、言葉を失い、それから泣いた。レイアは随分長い間泣いていた。可愛がっていた動物が死んだのは、初めてだから。いや、違うな。初めてじゃなくても
可愛がっていた動物が死ぬのは、とても悲しい。とてもとても悲しい。泣いて泣いて、そして弔ってあげて、そしてお別れをするしかない。
フレッキーとの付き合いは、一年半ほどでしかなかった。でも私達の家族だった。安らかに眠ってほしい。

2012年6月3日日曜日

6月のバラ


家のバラは四季咲きで、6月に咲き始めて11月ぐらいまで次々と花をつける。でもやっぱり一番美しいのは、一番初めに咲くこの時期の花。優美な姿と、高貴でほんの少し甘い香り。大した世話もしてあげてないんだけど、毎年美しい姿を披露してくれる。

2012年6月1日金曜日

弟の訪問

アメリカのフロリダで生物学を研究している弟が、学会のためドイツへやってきた。5日間のハイデルベルグでの学会の後、ウチの家へも寄ってくれた。6年ぶりの再会。互いに家族と共に、海外生活をしている身なので、なかなか会うことはできない。3泊だけだったけど、毎晩一緒に話せて楽しかった。子供の頃をことを話していて、自分では忘れていることが結構あることに気付いた。そしてそういう思い出を再発見するのは、とても嬉しいこと。兄弟って、子供の多感な時期を一緒に過ごしているんだよね。一年が永遠のように長かったあの頃。
 レイアとトウマもいつか二人で子供時代について、ワインを飲みながら話すときが来るんだろうか。
 今年の7月にはフロリダの弟のところへ行く。子供たちも、おじさんにあったことで俄然アメリカ訪問が楽しみになってきたみたい。

工作バス

さてさて、またもや書くのをさぼっていた。すでに今日から6月。季節は初夏になろうとしている。といっても、ドイツには初夏とか盛夏とか晩夏なんていうような風雅な移ろいはなくて、一夏に一週間か二週間の暑い期間があるだけ。それは6月から8月に突然訪れて、突然終わる。そして夏はおしまい。だから日本のことがとりわけ恋しくなるのは、私には夏なのだな。 
 5月、いろんなことがあった。まずはトウマの誕生日会。前回書いたように、工作バスがやってきた。6人の男の子達は、大きな剣を作った。とても立派な剣が出来上がった。一人一人が木の板を一生懸命、やすりにかけて、ぴかぴか、つるつるにして、それから組み合わせて色を塗ったらしい。だから皆の剣は「お尻のように、つるつる」だった。ちなみに「お尻のように、つるつるにするんだぞ!」というのは工作のおじさん先生の教えらしく、子供たちが気に入ってずっと言っていた。。。。