2014年12月21日日曜日

クリスマス・マーケット

 夏休みに書いて以来、ブログをさぼり続け何とクリスマス前になってしまった。レイアの新しい学校生活、私の日本語補習校での役員としての仕事、毎日が新しいことに満ちていた。
 カズはカズで12月中ずっとパリで仕事をし、週末にだけ家に戻ってくる生活だった。
家族の皆がそれぞれの目の前のことに一生懸命になっていた。
 気付けば今年も暮れようとしている。子供たちも冬休みで、ほっと一息。今日はデュッセルドルフ旧市街のクリスマス・マーケットへ出かけた。クリスマス前最後の日曜日とあり、小雨が時折ぱらつく悪天候にもかかわらず、もの凄い人出だった。ぐるっとマーケットを一回りして、フライドポテトをつつき、焼きアーモンドをつまみ食いして、雰囲気を堪能したら、早々に引き上げて帰ってきた。
 それから家でクリスマスツリーの飾りつけ。今年の木は少し小さめ。だけど子供たちは大喜びで、歌を歌いながらツリーの飾り付けをしていた。
 では、皆さん、メリークリスマス!



2014年8月24日日曜日

白浜

夏休みといえば、やはり海に行かなければ!ということで、オーマ、オーパが白浜へ連れて行ってくれました。
台風が近づいているということで、波は少し高かったのですが、危険なほどではなく、波乗りをしたり、水中眼鏡で貝を探したり、飽きることなく日がな一日、真っ黒になるまで、海で遊びました。

三段壁は海に高さ60メートルもの絶壁が屹立する南紀白浜の名勝です。その岩壁深くには、かつての源平合戦で活躍した熊野水軍の舟隠し場であった洞窟があるのです。
洞窟へは地中深くまでつづくエレベーターで降りてゆきます。一歩エレベーターを降りればそこは薄暗い洞窟の中。洞窟を歩いてゆけば、波が洞窟内へと荒々しく押し寄せてくる場へ出ます。台風が近かったせいで、波は普段よりもずっと荒く、恐ろしい波が洞窟の壁をうちつけています。大人でもその迫力には鳥肌が立ち、恐怖をおぼえるほどでした。
子供たちも青ざめながらも、その光景に見入っていました。

4週間の私達の日本滞在全てをここに記せるわけでなく、私の思い出がここに載せた写真に縮小されてしまうことを残念に思う。でもそれはどうしようもないこと。私の全ての思いを出しつくせるわけがないし、そんなことをしても他の人にとっては退屈なだけだろうから。
でも私の記憶に、子供たちの記憶に楽しかった夏休みの思い出はしっかりと刻み込まれたに違いない。














三島

9年間暮したアメリカを離れ、今年の春から三島の国立遺伝学研究所で働きだした弟。まだまだ新しい生活に入って間もない弟家族を訪ね、お世話になりました。
三島には、自然がたくさん残っていて街の中にも清流が流れ、子供たちがその清流で水遊びをしたり、カニをつかまえたりできるのです。
また車で一時間足らず走り、連れて行ってもらった「富士山こどもの国」は富士山の麓にある広大な公園。いろんなことが体験できるのですが、何より印象深かったのは「ニジマス釣り」。自分で釣り上げたニジマスを串にさして、焼いて食べました。その美味しかったこと!!皆上手に食べて、残ったのは見事に頭と骨だけでした。
そうそう、弟の住む家の裏山にはカブトムシが生息しています。毎晩寝る前には、カブトムシを捕まえにゆきました。最初の数日はなかなか見つからず、カミキリムシなんかで満足していたのですが、最後の夜に大きなカブトムシを一匹捕まえて子供たちは大興奮でした。

素晴らしい自然が残っているところで子供を育てられる弟家族を羨ましく思った私でした。子供はあんなところで暮したら、どんなに楽しくて、そしてどれほどいろんなことを自然から学べることだろう、と。














大阪での日々

大阪では毎日、子供たちは私の両親と遊んでもらっていました。
耳を聾すようなセミの鳴き声と、体にまとわりつくような暑さ。私の大好きな大阪の夏。子供たちは暑さにも負けず、庭でオーパとセミを取ったり、ビニールプールで遊んだり、公園へ行ったりと元気、元気。宿題なんて、もうすっかり忘れてしまって遊びまくりました。
私の叔父さんのお寺にも遊びに行きました。いつもながら溢れるような緑に囲まれたお寺は素敵でした。
そうそう、今回トウマがはまった食べ物はうどん。四週間、トウマは日本各地でうどんを食べまくりました。










夏が過ぎて

夏休みが過ぎ去って行った。楽しかった、楽しかった夏休み!4週間の日本滞在はどうしようもなく楽しくて、ドイツに帰ってきてから一週間ほど日常に戻る気が起きないほどだった。日本への郷愁は年齢と共に増すものなのか、こんなにドイツへ戻ってきて寂しい気持ちになったのは初めてだった。

私の両親の住む大阪を拠点に、カズの故郷である釧路、弟家族の住む三島、それから白浜へと様々なところを訪れた。子供たちも大きくなったお蔭で、旅をそれぞれが楽しめるようになった。

まずは釧路での写真。

カヌーの体験。そして摩周湖、硫黄山、阿寒湖温泉などいろんなところへ連れて行ってもらった。そして美味しいものもたくさん食べさせてもらった。レイアは好物のイクラをこれでもかというぐらいに食べていた。
おじいちゃん、おばあちゃん、そして従兄弟のユウ君との一緒の一週間は楽しくて、子供たちにとってはあっという間だっただろう。
私にとっては何より三年ぶりの日本の温泉が嬉しかったなぁ。夜の闇に横たわる阿寒湖を見ながら温泉につかるのは、極楽の気分だった。








2014年7月5日土曜日

卒業式



今日はレイアの卒業式でした。卒業式といっても、在校生の終業式と一緒になったもので、日本のようなきっちりとした式ではありません。でもまずは教会で式が行なわれ、その後大きなホールに移って、在校生、卒業生の舞台発表がありました。
レイアのクラスは自分達の思いを短くまとめた詩を一人一人が読み上げ、そしてその後、これまで何ヶ月か秘密練習をしてきた歌を担任の先生のために歌いました。
もう歌っている時から、みんな涙をぼろぼろ流すので、こちらまでつられて泣いてしまいました。
4年間一緒に過ごした仲間と先生と別れるのは寂しい。6歳で入学した時から、いろんなことを一緒に体験した友達たち。
今日で小学校生活は終わり、皆、それぞれの道を歩んでゆきます。
さあ、あなたたちには素晴らしい未来が輝いている。
新しい道へと勇気を持って、歩みだしてほしい。
4年間過ごした友達とはぐくんだ楽しい思い出と信頼を胸に。

2014年6月12日木曜日

3日前の晩に、この辺りを襲った嵐は、ここ数年間で最大のものだった。強風が吹き荒れ、ピンク色の稲妻が空を縦横に引き裂いた。
一夜明けてみれば、この市全体がカオスに陥っていた。大木が根こそぎ倒れ、道を塞ぎ、また車を押しつぶしていた。市電もバスも、ストップ。学校も今週いっぱいお休みとなった。3日経った今も復旧作業はなかなか進んでいない。まだまだ封鎖されている道もたくさんあるようだ。
何トンもあるような大木があちらこちらで倒れているのだから、時間がかかるのだろう。また倒れてはいなくとも、折れてしまった大きな枝がまだ木の上にひっかかったままで、いつ落ちてくるかも知れず、とても危険なのだ。

我が家の庭は、大した被害はなかったけれど、蔓バラの絡まる古い木のアーチが傾いてしまったので、バラごと切ってしまうしかない様に思う。残念だけれど、これぐらいの被害ですんだのだからよしとすべきなのだろう。




2014年5月10日土曜日

ボート



先週の土曜日、ボート小屋でレイアが秋から行くギムナジウムの顔合わせがあった。
ボートに力を入れている学校で、学生全員がボートの授業を受ける。
大きな湖に面したボート小屋では、ボート以外の普通の授業も行なわれるそうだ。
「デュッセルドルフで一番素敵な教室です。」
なんて校長先生が胸を張ってたけど、本当だなと思った。

この日、ただの見学かと思っていたら、実際にボートに乗せて、上級生が乗り方を指導してくれていた。30分ほど湖を漂った後、何とか新入生達は自力で岸まで漕いで戻ってきた。レイアは得意げだった。
秋からがますます楽しみだね。

2014年4月13日日曜日

日本語補習校入学式

トウマが日本語補習校に入学した。これから平日はドイツの現地校、土曜日は補習校。そして毎日たくさんの宿題、と大変な毎日が待っている。二ヶ国語を習得するのは並大抵の努力では出来ない。それは実際にやってみて分かること。
それでも何とか、補習校でも良いお友達を見つけて、日本語を勉強することを楽しんでくれたらいいのにな、と思う。

2014年3月11日火曜日

春の訪れ

 この冬、ドイツは稀にみる暖冬だったけれど、それでも暗くて陰鬱な冬が重い腰をよっこらしょとあげるこの時期はやっぱりウキウキする。庭にはクロッカスにラッパ水仙が咲き乱れ、木蓮のつぼみが大きくふくらんできた。池にはカエルもやってきた。
 先週レイアはギムナジウムの申し込みに行って来た。前にも書いたように、ドイツでは4年間の小学校生活が終わると、それぞれの学力に応じて次の中高一貫校に通うことになる。タイプは大きく四つ、ギムナジウム、レアルシューレ、ハウプトジューレ、ゲザムトシューレに分かれる。その中でもギムナジウムは大学進学を目指す子供たちが通う学校だ。  
 4年生である程度の進路が決められてしまうというのは酷な気もするけれど、ここで暮していると、ドイツという社会にはこの教育制度が適しているんだと思えてきた。ドイツは日本のような横並びの社会ではなく、個人主義が徹底しているので、早くから各々の進むべき道を決め、各個人がその達成に向かって自分の道を進んでゆくのが向いているんだろうと思う。  
 で、レイアのギムナジウムの申し込み。校長先生との面接があった。レイアと校長先生と私という三者面談。私もレイアも随分緊張したのだけれど、校長先生は背の高い40代ぐらいの男性で、陽気でとてもエネルギッシュ。なんていうか、面接でポジティブなエネルギーをもらえた。入学の通知は4月中旬まで待たねばならないので、ちょっと不安な気分が続くのだけど、申し分のない成績をもらっているレイアだから大丈夫だろう。  
 中高一貫なので、学校にはもう大学生かというような大きくて成熟した子供たちもたくさんいて、秋からレイアが本当にその中に混じるのか信じられない気分になる。良い友達をたくさん見つけて、充実した楽しい学校生活を送って欲しいな。

2014年1月8日水曜日

謹賀新年

 明けましておめでとうございます。ご挨拶が遅くなりましたが、本年もどうぞよろしくお願い致します。 クリスマスからこの方インターネットのモデムが壊れ、新しいものを注文するもクリスマス・お正月というのはどこも休業ということでなかなか届かず、ようやく数日前にインターネットが復活しました。  
 レイアのお誕生日、クリスマス、そして大晦日の花火打ち上げパーティーとお正月、それからレイアの誕生日パーティーと例年通り盛りだくさんの冬休みでした。とにかくたくさんお料理をして、美味しいものをたらふく食べました。  レイアの十歳の誕生日は同じクラスの女の子8人をよんで、家でパーティーをしました。女の子のパワー炸裂!で家の天井が落ちるかと半ば本気で心配しましたが、なんとか無事に終了しました。何よりレイアがとても楽しかったといってくれたので、私としてもとても嬉しく思いました。
 レイアは後半年で4年間一緒に過ごした仲間とはお別れです。4年生で小学校を卒業して、みんなそれぞれの能力に応じた中高等学校へ進むのです。4年間付き合ってきたので(クラス替えというのはないので)、私もどの女の子のこともよく知っているし、ちょっぴり寂しい気分になりますが、また新しい学校で、たくさんの新しい友達を見つけてほしいです。  ということで、今年一年はレイアにとっては大きな変化のある年です。気合を入れて、でも毎日を楽しむことを忘れずに、頑張ってゆきたいと思います。