隣の工事

ここ二週間ばかり、隣の家が改修工事をしている。私の家と隣の家は実質一つの建物で、それを二分して二つの住居になっている。この手の家はドイツでは多くて、Doppelhaus（二件連続住宅）と呼ばれている。だから隣で工事をされると、もろに音が響いてくる。それも二つの家を挟んでいる壁をドリルでガリガリしたりしていたものだから大変。マジでうちの壁に穴が開くかと思った。実際には穴は開かなかったけど、ドリルやハンマーを使うたびに、天井からぱらぱらと石粒のようなものが降ってきた。漫画みたい。
　まあ、うちも一年前にはご迷惑をかけたわけで、文句は言えないんだけど、かなり神経が参った。「古い家なんだから、そんなに掘ったり叩いたりすると潰れるよー、もう少しお手柔らかに頼みますー」と壁越しに叫びたいくらいだった。
　工事はまだまだ続いているんだけど、とりあえず壊すのは一段落ついたらしい。今日は巨大なコンクリートミキサー車とコンクリートを流すためのクレーン車が来た。
　今日の午後二時ごろ、隣のおじさんがうちにピンポーンとやってきて、「ミキサー車が来るから、お宅の車、ちょっと移動させてくれる？」と頼まれた。それは全然構わないんだけど、その隣のおじさんと話すのは初めてだったし、その上挨拶が聞いたこともないような挨拶だったので、私は最初目が点になってしまった。
　ちなみにその挨拶、" Mahlzeit" という。意味は「食事」。今まで食事時に互いにそうやって声を掛け合うのは知っていたけど、いきなり会った時に、それも全く食事とは関係のない時に使うもんだとは知らなかった。ドイツには挨拶がたくさんあるけれど、奥が深いものだ。勉強になった。ってでも自分では絶対使わないな。だってなんだか「飯（メシ）！飯！」って叫んでるみたいで、ちょっと格好悪くない？

ぱっとしない日

　二日ほど前にようやく雪は消えたけど、なんだかぱっとしない空模様。みんなの体調もぱっとしない。私とトウは鼻を垂らしているし、レイはときどき咳をしている。カズは数日、胃腸炎で寝込んでいたので「病み上がり」という感じ。
　庭を見れば、手入れされずに荒れ放題、なんだか寂しい感じになってしまっている。バラの剪定もそろそろしなくちゃいけないなぁ。でもこんな曇天の寒い中、到底する気が起こらない。。。太陽が出るまで待とう。

日常のひとコマ

何ということもない、ある日の晩の風景。
食い入るようにテレビを見ているレイ。
その横で「郵便屋さんごっこ」をしているトウ。
すごい勢いで手紙（？）を運んできます。

ふたたびパーティー

　今日はふたたびレイのパーティーだった。親しくしている日本人の三家族を招いて。
　昨日からいろいろ用意をした。この前好評だったガトーショコラ、それからアップルパイ、キノコのキッシュ、フライドチキン風唐揚げ、そしてフルーツの盛り合わせ。アップルパイは予定になかったのだけど、ある本を読んで、そこに出てきたアップルパイがあまりに美味しそうなので、どうしても作りたく（食べたく）なった。初めて作ったので、試作品という感じだったけど、まあ美味しかった。近い内にもう一度チャレンジしよう。
　パーティーはとても楽しかった。パパ連中が子供の面倒を見てくれたので、ママ達はおしゃべりに花を咲かせることができた。でも後数ヶ月で、一家族は日本へ、もう一家族はアメリカへ移ることが決まっている。ここデュッセルでの数少ない良き友人がいなくなるのは、とても寂しい。つかの間一緒だった軌道が離れ、別の方向へ向かってゆく。もう一緒になることはきっとない。そんな別れはこちらに来てから何度も経験しているはずなのに、やっぱりつらいね。

雪国？

　なんだかバタバタと忙しくて、ブログをお休みしていた。お正月から二週間、ずっと雪の中で暮らしている。ここは雪国？いえいえ、普通はそんなに降らないのです。
　子供たちは飽きずに、橇で遊んでいるし、毎朝起きて窓の外を見ては「わー、まだ雪がいっぱい」と喜んでいるけれど、ママはもうお腹がいっぱい。毎朝、子供たちに大量の服を着せるのも大変だし、車の雪かきをするのも大変。そろそろ雪から解放されたい。
　土曜日は日本人のお友達家族を招いて、もう一度レイのお誕生日パーティー。用意は大変だけど、楽しみだな。

賀正

　あけましておめでとうございます。
正月休みも終わり、ドイツでは大抵今日から普通の生活が始まります。
しかし正月ボケというのか、なんだか体が重くてまだいまひとつヤル気が湧いてきません。それも、大晦日とお正月をフランクフルトの友人宅で過ごさせていただき、鍋やおせち料理と美味しい料理に舌鼓を打っては、のんびりとおしゃべりをしていたからでしょう。まったり贅沢なお正月でした。お鍋やおせち料理の食材はなかなかドイツで手に入るものではないし、もちろん手間もかかるし、本当に贅沢なことなのです。
　はあっーと、しかし溜息をついて思い出に浸っている場合ではなく、ギヤを入れ替えなければ。。。
　昨日また雪がつもったので、今年の初登園は橇に乗って行きました。今年もいっぱいっぱい子供たちと楽しみたいな。それから自分のことも少しずつ考え始めたい。