2013年7月27日土曜日

車の故障

夏らしい太陽の光が降り注ぐ。これほど暑い夏も久し振り。ドイツでは4年に一度ぐらいの割合でしか、こういう夏は訪れない。ということで、体は暑さに負けてバテているんだけど、気持ちは嬉しい。何といっても私は夏が好きだから。
で、昨日は日本人の友人達とライン川沿いの屋外プールへ行く約束をしていた。1時ごろにレイアと一緒にトウマを幼稚園へ迎えに行き、そのまま車でプールへ向かうつもりだった。それが幼稚園からトウマを連れ出して、車に乗り込んだものの、エンジンがかからない。何度キーを回しても車はウンともスンとも言わない。汗が吹き出る。車が故障するのって、精神的ダメージが大きい。子ども達は「プールへ行きたいよー」と泣き声を出す。
はあーっ、とため息一つ。じたばたしても、どうしようもない。車をそこへ停めたまま、バスと地下鉄、最後にもう一度バスに乗り、プールへ出かけた。車だったら20分足らずのところを、一時間以上もかかってようやくプール最寄のバス停に到着した。バスを降りてからも、並木道を歩き、広い草原の横を歩き、こんなところに本当にプールがあるんだろうか?と不安になった頃、ようやくプールの青い水面が見えた。3時ごろに着いて、7時半頃まで遊び続けた。カズが仕事を終えてから、プールまで迎えに来てくれた。
そして今日、車を見てもらうためにADAC(日本のJAFに当たるもの)をよんだ。どうやらエアーバックが変なことになっているらしく、というか車がそういう判断をするために、エンジンがかからないということ。つまりモーターではなくて、電気系統の故障なので、電気系統を全部切ってしまい、ADACの人がエンジンをかけてくれるから、そのまま修理してくれる車屋さんまで走ってゆこうということになった。
「電気を切るから、ハンドルが重いよ。止まってしまうと、ハンドルは動かないよ」と言われた。試しに乗ってみる。想像以上にハンドルが動かない。(機械でハンドルを回しやすくしていた昔と違い、現在はハンドルも電気で軽く回せるようになっているために、電気がなくなると、ハンドルはものすごく重いらしいです)車を駐車スペースから出すだけで、5回も6回も切り返さなければいけない。それでもハンドルが回らなくて縁石にタイヤを乗り上げた。かなり不安になる。「駄目だったら、牽引車をよぶよ」と言ってくれるが、そうするとお金がかかる。
「なんとか頑張ってみる」と言って、走り出す。私の車はオートマなので、電気を切っていると一速から、ギヤさえチェンジ出来ない。メーターも動かないので、何キロかも分からない。(30キロぐらいだったはず。)指示器も動かないし、窓も開けられない。ハンドルをなるべく回さないでも良いように、そして車がなるべく停止しないように、全神経を集中して走った。それでも何度かエンストしかけて冷や汗をかいた。後ろからADACの人が付いて走ってくれていることが慰めで、気力が何とか持った。車屋について時は、全身でため息をついた。ほっとした。
結局は大した故障ではなかったらしく(私には理由はよく分からなかった。カズも説明してくれたんだけど・・・?)、何時間後かには車を取りに行くことが出来た。でも少しの間、車に乗るのが嫌になるぐらい、恐ろしい体験だった。

2013年7月23日火曜日

幼稚園への贈り物


トウマの通う幼稚園では、幼稚園を出てゆく子供たちが、自分の自画像を木に模ったものを幼稚園への贈り物として渡すのが慣例。レイアの時も作った。レイアの像は今も幼稚園の庭にかかっている。確かに素敵な贈り物なんだけど、作るのは結構大変。
木の板に私がトウマのスケッチを描き、カズが電動ノコで型に切り取り、私がアクリル絵の具で色を付け、最後にカズがニスを塗った。ようやく完成。
実は卒園のお祝いパーティーが先週の金曜日に幼稚園で行なわれて、そのときに大半の親はこの木の自画像を渡したんだけど、私はその日にあった「絵本と童話のワークショップ」の準備で、時間が足りなかった。4日間遅れちゃったけど、なんとか自分達で仕上げたことに満足。トウマの大好きなクジラの絵もちゃんとつけられたよ!
でも、ごめんね、トウマ。金曜日はちょっと悲しかった筈。でもそういうところ、トウマはやさしい。「いいよ、ママ。大丈夫だから」って言ってくれた。どんどん逞しくなるトウマ、小学校でも頑張ってね。

2013年7月20日土曜日

終了式

夏休みだ!!!
レイアは3年生を終了した。終了式にはいつも女の子は花冠をつけ、男の子はお花の杖を持つのが学校の伝統。自分で可愛らしい花冠を作れるお母さんもいるんだけど、私はお花屋さんで作ってもらった。来年こそは自分で作ってあげたいな。
トウマは7月31日で幼稚園を卒園します。2歳から通い続けたので、4年間。長かったような、あっと言う間だったような。ちょっと早いのですが、入学のお祝いに自転車を買ってあげました。
せっかく夏らしいお天気が続いているからね。自転車で夏休みにサイクリングを楽しもう!

2013年7月19日金曜日

絵本と童話のワークショップ

友人がやっているプレイグループの場所を借りて、「絵本と童話のワークショップ」、つまり絵本と童話の講座なるものを開いた。
2時間の講座を、一日に3回行なった。それぞれ10人から15人ぐらいの参加者があった。
テーマは「どういう絵本を子供に与えればよいのか」、「子供が楽しくドイツ語に触れるためのドイツ語絵本」また「ドイツの童話について」。
大きなスーツケースいっぱいに絵本と童話を詰め込んで行き、それを見てもらいながら、たくさんの本を紹介した。童話は有名なもの(ドイツの作家が書いて日本語に翻訳されているものを中心に)を、時代を追いながら、物語の時代背景について、作者についてのお話を取り混ぜながら、紹介した。
小さいお子さんをお持ちのお母さんが大半だったので、みんな興味を持って真剣に話を聞いてくれた。いろんな意見や質問も出た。
最後には「とっても面白かった。定期的にこういう会をぜひ開いてください」と仰る人も多くて、嬉しかった。自分の専門分野で何かをなし、人が興味をもって喜んでくれる、というのは、自分の存在意義があるようで嬉しいもんだ。

2013年7月17日水曜日

手術

 2週間ほど前に手術をした。胆石があるのは、5年前から知っていたのだけど、別に問題はなかった。それが一ヶ月ぐらい前から、食後に痛みが訪れるようなり、その痛みが徐々に強くなっていったので、これはもう切るしかないね、ってことになった。
 胆石の手術と言うのは、胆嚢を摘出することで、一つの臓器をとってしまうことを思うと、なんだか恐ろしい気がしたのだけど、実際は内視鏡手術なので3日間の入院ですむぐらい簡単なものだった。実際、一週間ほどすると、体も全く正常に戻った。現代の医学ってすごいな、と改めて感心。
 3日間の入院は、最終日にボケたおばあちゃんが二人、同室に入ったので、頭がおかしくなりそうになった。一人は手から注入している点滴のカテーテルを自分で引っこ抜いてしまい、そこらが血だらけになる場面もあった。慌てた私は、自分の傷を忘れてナースセンターに走りこんだ。(その騒動の間、もう一人のおばあさんは始終手をたたいて喜んで笑っていた・・・。)
その後、みんなに申し訳なさそうにしているおばあちゃんを見ると、胸が痛んだ。老いの悲しさと寂しさを感じた数日だった。