2010年1月22日金曜日

隣の工事

ここ二週間ばかり、隣の家が改修工事をしている。私の家と隣の家は実質一つの建物で、それを二分して二つの住居になっている。この手の家はドイツでは多くて、Doppelhaus(二件連続住宅)と呼ばれている。だから隣で工事をされると、もろに音が響いてくる。それも二つの家を挟んでいる壁をドリルでガリガリしたりしていたものだから大変。マジでうちの壁に穴が開くかと思った。実際には穴は開かなかったけど、ドリルやハンマーを使うたびに、天井からぱらぱらと石粒のようなものが降ってきた。漫画みたい。
 まあ、うちも一年前にはご迷惑をかけたわけで、文句は言えないんだけど、かなり神経が参った。「古い家なんだから、そんなに掘ったり叩いたりすると潰れるよー、もう少しお手柔らかに頼みますー」と壁越しに叫びたいくらいだった。
 工事はまだまだ続いているんだけど、とりあえず壊すのは一段落ついたらしい。今日は巨大なコンクリートミキサー車とコンクリートを流すためのクレーン車が来た。
 今日の午後二時ごろ、隣のおじさんがうちにピンポーンとやってきて、「ミキサー車が来るから、お宅の車、ちょっと移動させてくれる?」と頼まれた。それは全然構わないんだけど、その隣のおじさんと話すのは初めてだったし、その上挨拶が聞いたこともないような挨拶だったので、私は最初目が点になってしまった。
 ちなみにその挨拶、" Mahlzeit" という。意味は「食事」。今まで食事時に互いにそうやって声を掛け合うのは知っていたけど、いきなり会った時に、それも全く食事とは関係のない時に使うもんだとは知らなかった。ドイツには挨拶がたくさんあるけれど、奥が深いものだ。勉強になった。ってでも自分では絶対使わないな。だってなんだか「飯(メシ)!飯!」って叫んでるみたいで、ちょっと格好悪くない?

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