ドイツはすっかり秋も深くなった。紅葉した木々が葉を落とし始めている。今朝は庭の芝の上にびっしりと霜がおり、路上の車の窓ガラスが真っ白に凍っていた。そろそろ冬が近づいている。
ドイツの学校には秋休みが二週間あるため、先週二週間はお休みだった。それに合わせて日本から私の両親が遊びにきてくれた。そして一緒にフランスのアルザス地方へ旅行に行った。
アルザスは、ライン川をはさんでドイツと国境を接する地方。昔から何度もフランス領とドイツ領を行き来した。そのため、今でもドイツ文化の影響が色濃く残っている。木組みの家々や、パン屋に並ぶブレッツェル(8の字型のパン)などドイツに暮らすものにとって、見慣れたものがたくさんある。それでも聞くと見るは大違い。行ってみるとそこはやっぱり間違いようもなく、フランスだった。
ストラースブールと、そこから南へ伸びるワイン街道沿いの村に泊まったのだけど、街や村もドイツよりなんだか可愛らしいし、おおらかな気がする。ちょっとボロっちいといえるかもしれない。でもなんというか、びっちりと修復され綺麗に整えられたドイツの家並みよりも、生活感が溢れ可愛らしいのだ。
そして食べ物!ああ、フォアグラのおいしかったこと!タルト・フランベという薄焼きピザは、子供たちが気に入って毎日のように食べていたし、ワインもチーズもとても美味しかった。エスカルゴも初めて食べたけれど、濃厚なソースによくあって絶品だった。広大なブドウ畑に囲まれた小さな村で、私たちはとても素敵な時間を過ごした。
ストラースブールのノートルダム大聖堂
ストラースブールの旧市街
ワイン街道沿いの村、リクヴィル
見渡す限りワイン畑が広がる
カイゼルスベルクの村
カイゼルスベルクにはシュバイツァー博士の生家がある
素敵なアルザスの陶器をを売るお店
美味しいワインでほろ酔い。オーヴォワール!
2010年10月12日火曜日
2010年10月4日月曜日
自転車
トウが自転車に乗れるようになった。補助車輪のついていない本物の自転車だ。三歳半にして乗れるようになるなんて、ちょっとスゴイと思う。「好きこそ物の上手なれ」とはまさしくこのことを言うのだろう。
しかしドイツでは大して珍しいことではない。と言うのは、子供たちは2歳ごろから「足こぎ自転車」に乗って遊んでいるからだ。トウは二歳になる前から乗っていた。写真の青い自転車がそれだ。「足こぎ」とはいっても、かなりのスピードが出る。トウはその自転車を自由自在に乗り回していた。その「足こぎ自転車」で平衡感覚を覚えるので、自転車に移行するのはとても簡単なことなのだ。だから補助車輪は最初から使う必要がない。
トウはおとつい、レイの友達のララからお古の自転車を譲ってもらった。三姉妹が使ったものなので、ピカピカとは言えないけれど、カッコいい自転車だ。昨日初めてその自転車を持って、練習に行った。最初ペダルをこぐのにちょっと苦労していたけれど、一度も転ぶことなく乗れるようになった。ブレーキをかけることも覚えた。日本ではあまり「足こぎ自転車」を見ないのだけど、なぜかな?自転車の練習には最適で、そして小さい子供にとって、とても楽しい乗り物だと思うんだけど。
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