トウが自転車に乗れるようになった。補助車輪のついていない本物の自転車だ。三歳半にして乗れるようになるなんて、ちょっとスゴイと思う。「好きこそ物の上手なれ」とはまさしくこのことを言うのだろう。
しかしドイツでは大して珍しいことではない。と言うのは、子供たちは2歳ごろから「足こぎ自転車」に乗って遊んでいるからだ。トウは二歳になる前から乗っていた。写真の青い自転車がそれだ。「足こぎ」とはいっても、かなりのスピードが出る。トウはその自転車を自由自在に乗り回していた。その「足こぎ自転車」で平衡感覚を覚えるので、自転車に移行するのはとても簡単なことなのだ。だから補助車輪は最初から使う必要がない。
トウはおとつい、レイの友達のララからお古の自転車を譲ってもらった。三姉妹が使ったものなので、ピカピカとは言えないけれど、カッコいい自転車だ。昨日初めてその自転車を持って、練習に行った。最初ペダルをこぐのにちょっと苦労していたけれど、一度も転ぶことなく乗れるようになった。ブレーキをかけることも覚えた。日本ではあまり「足こぎ自転車」を見ないのだけど、なぜかな?自転車の練習には最適で、そして小さい子供にとって、とても楽しい乗り物だと思うんだけど。
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