2011年6月22日水曜日

歌のコンサート


 レイの小学校の他、10校ほどが合同で行なう歌のコンサートに行ってきた。これは市が企画しているもので、10曲ほどの民謡を子供達がそれぞれの学校の音楽の時間に熱心に練習し、その成果として、集まってコンサートをするのだ。トーンハレという、この市では一番由緒ある美しいホールで催された。
 
 何百人という子供達が一斉に合唱する、その歌声は凄かった。父母達はホールの上の方に席をもらえるのだけど、子供達の歌声とエネルギーの渦が上へと湧き上がってきて、圧倒された。そしてレイがこの歌声の中に溶け込んでいるのだと思うと、涙が出てきた。
 小学校に上がる前、レイは学校で皆とうまくやってゆけるだろうか、本当に楽しく過ごせるのだろうかと随分心配をした。心配しだすと止まらなくて、夜中に寝られなくなってしまうこともあった。でも彼女は今、この歌声のひとつなのだと思うと、何か心にしみてくるものがあった。
 最後の曲は、デュッセルドルフの曲。子供達は腕を取り合って、体を揺らしながら歌っていた。ホールが揺れるようなアンコールの呼びかけの後、再びデュッセルドルフの歌。ドイツ人は郷土愛がとても強いのだ。何だかとても楽しかった。

2011年6月12日日曜日

 ドイツに梅雨はないけれど、最近よく雨がふる。きらきらお日様が照っていたかと思うと、突然黒雲がやってきて、凄い勢いで雨を降らせたりする。
 そんな気まぐれなお天気の土曜日、レイが日本語補習校で『雨』という詩を書いた。
 レイが詩を書けるなんて、ちょっと嬉しい驚きだった。子供のまっすぐな感性。先入観のない表現力。子供の頃にいっぱい詩をかかせなくては、もったいないな、と思った。
    雨はじめんに ぼちゃぼちゃ
    かみなりのような音
    でも 空は青空
    きっとどこかににじもあるでしょうね
    雨がやみ 今はお日さまが出てきました。

2011年6月8日水曜日

動物園



 6月は祝日が多いのです。あるお天気の良い休日、パミダの家族と動物園に出かけました。ここから1時間ほど車でアウトバーンを走り、ゲルゼンキルヒェンという街まで行きました。ここは有名なサッカーチーム、「シャルケ04」の本拠地です。そう、内田選手もここでプレーしています。
 ここら辺は、ルール工業地帯の真っ只中。それでも緑がそこここに溢れているのは、ドイツだなと思わされます。そんな中に広大な土地を使った動物園があります。動物園はアラスカ、アジア、アフリカというように3部分に分かれており、その一つ一つが充分の広さを持っています。
 今回はアフリカだけを見て回りましたが、それでも出てくる頃には、もうお腹いっぱい、大満足、体力ももう限界という感じでした。とにかく広い。広い敷地の中にできる限り、その動物達が暮らしやすい環境をつくっています。動物達も他の動物園よりリラックスしていて、普通では見られない動物達の様子を見せてもらうことができました。広すぎて、たまに動物達がどこにいるか分からないところもありましたが。。。
 キリンが6,7頭、群れをなして、ドドッ、ドドッと走っているのを見ました。餌の時間だったのです。草原をかなりの速さで走るその姿に圧倒されました。職員は大きな木の枝の束を車で運んできて、キリンが食べやすいようポールに吊り下げます。早速大人のキリンたちは吊るされた木の葉を食べ始めます。そこにまだお母さん達の大きさの半分にも満たない、子供のきりんがいました。吊るされた木に背が届かない子供は、甘えるように職員の方へよってゆき、車に残った木の枝から葉っぱをむしりとって食べていました。
 カバ舎では、私達が池の中をのぞいていると突如、巨大な顔がぬうっと浮かび上がってきて度肝を抜かれました。その後カバは噴水のところにゆくと、かぱっと大口をあけ、その噴水の水を口に注ぎ始めました。かばが大きな口を開ける図って、よく見るけれど本当に90度ぱかっと開くのです。そして滑稽な長い歯が、奇妙に突き出ているのもみました。カバちゃん大好きなトウマは、食い入るようにカバを見つめていました。
 子供たちの遊び場もところどころにあるのですが、これもテーマに沿って建てられていて、なかなか面白いものでした。レイはもちろん、トウマも随分高いところまで登りましたよ。降りてくるのが一苦労で周りのお姉さん達に助けてもらっていましたが。。。初夏の楽しい一日をでした。