2011年11月15日火曜日

マルティン祭

どんどん寒く、どんどん暗くなってゆく11月、子供達の楽しみはマルティン祭だ。道で凍えていた乞食に惜しみなく自分のマントの半分を与えたという聖マルティンのお話にちなんだお祭り。昨年は雨に悩まされたけれど、今年は素晴らしいお天気に恵まれた。
 この時期、それぞれの幼稚園、小学校がマルティン祭を行なうので、夕闇が迫る頃になると、ラテルネ(ちょうちん)を持った子供達が行き交う。
 お祭りの最初は学校に集合し、それから皆で行列になって、楽隊とともに歌いながら行進する。「空には星が輝き、地上には私達のラテルネが光っている」というのは歌の一節。暗闇の中をゆっくりと光の束が行進してゆく。ラテルネ(ちょうちん)の行進をした後は、校庭で火を囲んで、ちょっとした劇が行なわれる。それでお祭りはおしまい。でもお祭りの後に、子供達は近所の家々を訪ねて回り、歌を歌ってはお菓子をもらう。ちょっとアメリカのハロウィーンみたいに。老人達は特に、子供達が来るのを待っていて、たくさんのお菓子を用意してくれている。レイアも友達と一緒に、お菓子集めにでかけた。そして袋いっぱいに、お菓子とみかんを集めて帰ってきた。トウマはその日、具合がよくなくて、家で寝ていたのだけど、そのお菓子の山を見て、随分元気が出たようだった。
 写真は、ねずみちゃんのラテルネがトウマが幼稚園で作ったもの。宮殿のようなのは、レイアが学校で作成したフンデルトヴァッサー(ウィーンの建築家)風ラテルネ。みかんとお菓子はレイアが集めてきたもの。

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