2012年2月6日月曜日

寒波

もう一週間以上、氷の世界で過ごしている。朝はマイナス12度、日中でもマイナス6度くらい。今年の冬は温暖だと思っていたのに!そのまま春がやってくる気がしていたのに!クロッカスやスノードロップの花さえ咲き始めていたというのに、なんたること!楽観的観測をあざ笑うかのような、強烈な寒波。
 そんな中で、トウマにお友達から誕生日会のお誘いを受けた。なんとケルンの動物園ですると言う。この寒さの中で冗談じゃない!と思ったのだけど、幸い動物園の中の屋内施設だった。
 ケルンまで、それぞれの車でアウトバーンを飛ばす。車三台で連なって走っているにもかかわらず、130キロくらいの速さで走る。アウトバーンを30分ほど走ると、隣町ケルン。
 動物園はライン川のすぐそばにある。確かドイツで一番大きな動物園。でももちろん、今回は屋内だけ。息をしているだけで、体の内側まで凍ってきそうな寒さだもの。大半の動物達もきっと屋内で過ごしているに違いない。
 屋内施設には、魚類、爬虫類、昆虫等が集められている。動物園の係りの人がやってきて、子供達にさまざまな昆虫について、見回りながら説明してくれた。ハキリアリという熱帯地方の蟻が面白かった。働きアリたちが一生懸命、大きな葉を自分で切り取って、巣へと運んでゆく。この蟻は珍しく農業を営む蟻で、集めてきた葉を使い菌類(キノコ)を育てて、それを食するらしい。
 子供達は最後に、数種の大型の昆虫とクモを触らせてもらえる。クモは毛むくじゃらのやつ、そうタランチュラと一般的に言われているもの。恐ろしい映画があったせいで、猛毒をもったクモなのかと思っていたが、人を死に至らせるほどの毒はもっていないらしい。ただ腹部の毛を、飛ばすことができるらしく、その毛が人の喉に炎症をおこさせたりすることはできるらしい。
 私もタランチュラを触らせてもらった。想像とは違い、とても繊細で柔らかい毛だった。
 トウマもどこまで理解していたかは分からないけれど、楽しそうだった。



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