2012年6月20日水曜日

フレッキー

今日の午後、庭でふとフレッキーの小屋の方を見ると、下の芝生に変な格好でフレッキーが横たわっているのが見えた。すぐに嫌な予感がした。そしてその予感は裏切られなかった。
フレッキーは、もう死んで冷たくなっていた。昼過ぎに降った雨のせいで、毛が濡れて肌にはりついていた。そして硬くなった体の上に、たくさんのハエが群がっていた。
体には大した外傷はなかった。何か動物に襲われたか、吠えられたかして、ひどく慄き、柵にぶつかり、たぶん心臓発作で死んだのだろうと思う。柵が一部分曲がっていた。うさぎは心臓が弱いので、驚いて死ぬことが多い、と幾人かからきいたことがある。
とても悲しい光景だった。昨日まで愛嬌のある顔で、ふてぶてしく私を見つめていたフレッキーはもう、生命のないものに変わっていた。
トウマとレイアは、その寂しい光景を見て、言葉を失い、それから泣いた。レイアは随分長い間泣いていた。可愛がっていた動物が死んだのは、初めてだから。いや、違うな。初めてじゃなくても
可愛がっていた動物が死ぬのは、とても悲しい。とてもとても悲しい。泣いて泣いて、そして弔ってあげて、そしてお別れをするしかない。
フレッキーとの付き合いは、一年半ほどでしかなかった。でも私達の家族だった。安らかに眠ってほしい。

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