バラ一号

　今年一輪目のバラが開きかけている。冬が長かったせいで、開花が昨年よりも半月ほど遅れたように思う。
　この時期が旬のイチゴとアスパラもやっぱり、市場に出回るのが半月ほど遅れた。庭のさくらんぼもまだ緑の小さい実のままだ。ともあれ、バラの蕾が日に日に大きくなってくるのを見るのは嬉しい。後数週間で、庭はバラの花で溢れるだろう。

木漏れ日

長い間顔を見せなかった太陽が、ようやく姿を見せた。昨日は木漏れ日がまぶしい、素敵な５月の一日だった。レイとパミダが体操クラスに通っている間、ヒンガミと一緒にトウとアリアン（パミダの弟）を連れて近くの街をぶらぶらした。アイスを食べて、教会の前の噴水でひとしきり遊んで、それから教会の中庭でゆっくりとした。教会の中庭では、マロニエの大木が白い花を揺らせていた。庭の中央には、小さな噴水があった。ひっそりと、でも楽しげに湧き出る噴水は、教会の静謐によく合っていた。楽しそうに走り回る子供たちもその風景の中では、何か古い映画の中に入ってしまったかのように見えた。

父母親睦会

　先日、幼稚園の父母親睦会があった。ようは、レストランで皆でワイワイと飲んで食べて。。。というもの。こういう類のものは、あんまり参加するのは好きではないのだけれど、まあ一度くらいは顔を見せておくかと思い、友達のヒンガミと一緒に参加した。こういう時に友達がいると心強い。
　で、行ったんだけど皆で１２人くらいしか来ていなかった。なんだ、ものすごい参加率悪いじゃん。。。別に来なくてもよかったか、とは思ったものの、まあ結構楽しかった。同じ地域で、同じ年齢の子供を育てているのだから、共通した話題はもちろんたくさんあるし、いろいろ情報も交換できる。まあ、一番盛り上がっていたのが、幼稚園の先生への不満についてだったけど。。。
　そうそう、久々のカルチャーショックがあった。何人かが、レストランで二度も食事を注文したこと。食事の後にデザート、っていうのではない。最初に「ステーキ」もちろん大盛りのフライドポテト付き。それをすごい速さで平らげたかと思うと、今度は「ウィーナー・シュニッツェル（ウィーン風トンカツ）」もちろんまた大盛りのフライドポテト付き、を注文していた。それを平気な顔でパクパク食べていた。何人かがそんなふうに、肉料理を二度注文していた。一皿はかなりの量なのですよ。私は結構食べる方だけど、一皿でお腹がいっぱいになりました。ドイツはヨーロッパで、一番肥満率が高くて、国民病のようになっている訳だけど、そら、そんなことしてたらアカンわ。。。と思ったのでした。

パーティー

昨日は、予告していたトウのバースデー・グリルパーティー。雨こそは免れたものの、曇天に冷たい風が吹いていた。外で食べて、おしゃべりをするには寒すぎる。。。ということで、カズには申し訳ないけれど、外でグリル（バーベキュー）をしてもらって、中で食べることにした。
　まあ、それでもパーティーはとても楽しかったし、子供たちは寒さにもめげず外でずっと走り回っていたし、大人たちも充分おしゃべりに花を咲かせた。食事も、みんなに「ウマイ、ウマイ」と言ってもらえて、私も満足だった。今回はソーセージや鶏肉の他に、牛肉を焼肉風に焼いてみた。これも好評だった。コウケンテツさんの焼肉のたれレシピを使わせてもらったけど、本当においしかった。ドイツでも牛肉が焼肉としておいしく、それほどコストをかけずに食べられることが分かったのは、今回いろいろ試行錯誤した賜物というところか。
　実はここ数週間、週末になるたびに、いろいろな味付けで、またいろいろな肉で、実験（？）をしていたのだった。ちなみにドイツの牛肉は赤身のものがおおくて、霜降り肉なんてまあ滅多にないし、あったとしてもそれが重宝されているわけではない。ステーキ肉もほぼ赤身である。今回使った肉は「ローストビーフ・ルーラーデン用肉」というやつ。ステーキ肉ほどは高くないけれど、まあそこそこ上等な肉。見た目は、真っ赤で、焼いてカスカスになったらイヤダナーと思っていたんだけど、肉屋のおばちゃんが「グリルならコレ！」と勧めてくれただけあって、焼くとなぜかふっくら柔らかだった。子供たちは、焼いた肉はなかな噛み切れなかったり、飲み込めなかったりするんだけど、昨日は皆「おいしい」とパクパク食べていた。やはり専門家の意見は信頼すべきなのです。すごい！
　と、話が随分逸れてしまいましたが、悪天候にもかかわらず、素敵な一日を過ごしたのでした。トウ、おめでとう！また一年後、どんなふうに成長したあなたを見られるんでしょう。神様、どうかトウがいつも健康で、元気にいられますように。

お誕生日

　ここ何日間か、また寒い日が続いている。寒いだけではなくて、ぼそぼそと冷たい雨が降っているし、見上げる空は灰色だし、ということで気分も盛り上がりにかける。でもトウのお誕生日は楽しみましたよ。幼稚園には、トウとママで一緒に作ったご機嫌なマフィンを持って行ったし、お家でもケーキを焼いて、ろうそくを立てて、『ハッピーバースデー』のお歌を皆で歌いました。レイはピアノで伴奏をしてくれました。トウはお誕生日っていうのは素敵な日なんだということを知ったようでした。
　来週のバースデーパーティーは何を作ろうかな？お日様の下で、バーベキューが出来ると一番いいんだけどな。

５月

　５月といえば、ドイツでは、若葉の鮮やかな緑の中に、きらきらと木漏れ日が光る季節。マロニエの大木には白、もしくはピンクの花が咲き乱れる。
　そんな美しい季節にトウは生まれた。４日はトウの三歳の誕生日。トウが生まれて三年が経つ。まだまだ抱き締めると、ぷっくり柔らかくて暖かで赤ちゃんのようなのに。。。でも家族の一員として、もう立派に存在感があって、彼と一緒に三年しか過ごしていないなんてちょっと信じられない。それも、歩き出して、話し始めてからの時間なんて大して経っていないんだよね。不思議。
　４日の火曜日には家族でのささやかなお祝いをして、来週の木曜日（祝日）には二家族ほど招いてグリルパーティーをする予定。お天気に恵まれるといいな。