木漏れ日

長い間顔を見せなかった太陽が、ようやく姿を見せた。昨日は木漏れ日がまぶしい、素敵な５月の一日だった。レイとパミダが体操クラスに通っている間、ヒンガミと一緒にトウとアリアン（パミダの弟）を連れて近くの街をぶらぶらした。アイスを食べて、教会の前の噴水でひとしきり遊んで、それから教会の中庭でゆっくりとした。教会の中庭では、マロニエの大木が白い花を揺らせていた。庭の中央には、小さな噴水があった。ひっそりと、でも楽しげに湧き出る噴水は、教会の静謐によく合っていた。楽しそうに走り回る子供たちもその風景の中では、何か古い映画の中に入ってしまったかのように見えた。