昨日は幼稚園の先生の一人がお誕生日だった。トウとレイのクラスには三人の先生がいて、20人の子供の面倒を見てくれている。その内の最年長で50歳ぐらい(推定)の先生のお誕生日。子供たちは、大好きな先生に、めいめい小さなプレゼントを持ってきた。私もクリスマスの絵がついた小さな可愛いお皿を買った。トウとレイは小さな包みを一緒に持って、先生に手渡した。「お誕生日おめでとう」、レイがドイツ語で言うと、先生は「ありがとうー」とレイを抱きしめた。
その後、私が「ほら、トウもおめでとうって言うんでしょ」とトウをつつくと、恥ずかしそうにうつむきながら、蚊の鳴くような声で「ハッピバースデー トゥーユー、ハッピバースデー トゥーユー」と歌った。それを見た先生は、本当に感動したようで涙を流し、トウを抱き上げてぶんぶんと振り回した。トウははにかんだまま、されるがままになっていた。
こういう場面で私はいつも、気まずくなっておろおろしてしまう。感情をストレートに思いっきり表出することに慣れないからだ。ドイツに10年以上いるにもかかわらず、自分の中で決して変わらない部分というのはあるものだと思った。
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