2009年12月28日月曜日
レイのパーティー
今日はレイのお誕生日会。テーマは「馬さん」。馬さんパーティー。レイはもう朝からそわそわ、そわそわ。「ママー、みんないつ来るの?」と何度も聞いていた。
お昼を過ぎて2時前になり、ようやくお友達が到着し始める。全部で5人の友達を招待した。友達が来るたびに、ギャーとすごい騒ぎ。興奮している子供たちは誰も止められない。さっそくバースデーケーキを囲んで、お祝いが始まる。ママの作ったチョコレートケーキ。今回はチョコレートたっぷりのガトーショコラを作った。上にはレイの好きそうなお花のデコレーション。まあまあの出来だったと思う(自画自賛)。
子供たちは、ケーキをバクバクッと食べてすぐに遊び始める。まずはおままごと。6人が居間のソファーでぎゅうぎゅうになって寝ている。ご丁寧に上の寝室からちゃんとお布団まで持ってきていた。
それから馬の工作。そういったキットが結構売られている。誕生日会では工作をすることが多い。子供にとっても楽しいし、親としても時間かせぎ(!)にいいからだ。たくさんの子供たちが集まるパーティーでは、みんなを何かに集中させなければカオスになる。で、パーティーのテーマを決めて、それにちなんだゲームなり、工作なりをする。
今回のテーマは馬さん。馬は、頭部を厚紙でつくり、木の棒をそこに通す。魔女が箒にまたがるように、その馬にまたがって走り回る。既成のそいういった「馬さん棒?」もたくさんあるのだけど、それの手作り版。子供たちは一生懸命作っていた。それぞれの出来栄えに満足して名前も付けていた。レイの馬はなんだっけ?サブリナといってたっけ?
子供たちは遊んで、遊んで飽くことをしらない。あのエネルギーはすごい。今日改めて、感じた。それに付いてゆくのに、こちらもかなりのハイテンションを強いられる。友人のヒンガミが一緒にいて、いろいろ手伝ってくれたお陰でなんとか私の気力ももった。ホットドックを食べて、それから最後は「宝探しゲーム」をした。3時間半ほどのパーティーで私はくたくたになったけれど、子供たちはとても楽しかったようだ。子供たちのきらきらした顔を見ていると、やっぱり私も嬉しくなって、またやりたいな、なんて思ってしまうのでした。
2009年12月24日木曜日
レイの誕生日
昨日、レイは6歳になりました。幼稚園には、ママの作った可愛いマフィンを持って行きました。クリスマス休暇の前の最終日、つまり今年最後の日だったこともあって、幼稚園ではピザを注文して皆で食べたそうです。ピザはお誕生日を迎えたレイとパミダが好きなものを選ばせてもらえたらしい。
「3歳の誕生日もレイはここでお祝いしたのよ」と感慨深げに言う先生。そう、あれから3年、大きくなりました。今じゃ幼稚園ではオーマ(おばあちゃん)だそうです。ハハハ。。。確かに2歳から6歳の子が一緒にいるクラスじゃあ、オーマかもね。
お友達を招待するお誕生日会はクリスマスが終わってから、28日にします。クリスマスの間、ドイツ人家庭は大抵おじいちゃん、おばあちゃんのおうちへ行ってお祝いするからです。日本のお正月のようなものですよね。さあ、ウチも今日モミの木を買ってきて、飾り付けをしなくては!メリークリスマス!
「3歳の誕生日もレイはここでお祝いしたのよ」と感慨深げに言う先生。そう、あれから3年、大きくなりました。今じゃ幼稚園ではオーマ(おばあちゃん)だそうです。ハハハ。。。確かに2歳から6歳の子が一緒にいるクラスじゃあ、オーマかもね。
お友達を招待するお誕生日会はクリスマスが終わってから、28日にします。クリスマスの間、ドイツ人家庭は大抵おじいちゃん、おばあちゃんのおうちへ行ってお祝いするからです。日本のお正月のようなものですよね。さあ、ウチも今日モミの木を買ってきて、飾り付けをしなくては!メリークリスマス!
2009年12月23日水曜日
2009年12月21日月曜日
雪
昨日は朝から晩まで雪が降り続いた。珍しいぐらいの大雪。カズは昨日2回、それに今朝、早朝に雪かきをしてくれた。感謝!
幼稚園までは徒歩で7分ほど。でも今日は雪の中をはしゃぎながら歩くので、なかなか進まない。雪にダイブしては喜ぶレイとトウ。最後にはしびれを切らしたママが「いい加減にしなさい!」と雷を落として、ようやく幼稚園にたどり着いた。多くの子供たちは橇に乗ってやってきた。うちの橇は残念ながら壊れているので、今日買いにゆこう。
私が住んでいる辺りは、「モミの中庭」という名がついている。きっと昔はモミの木の森だったんだろう。今でも多くの庭にモミやドイツトウヒが立っている。私は雪をかぶったモミを見ると、なんだか童話の世界みたいで嬉しくなる。
2009年12月19日土曜日
雪の厩のパーティー
今日はまるでドイツ全体が冷凍庫に入れられたかのようだった。朝の気温はマイナス12度。お日様がきらきらと顔を出してからも、気温はマイナス10度までしか上がらなかった。夜の間に降り積もった雪は4センチほど。でも寒いので全く解けない。子供たちは大喜び。朝ごはんも食べない内から、庭でひとしきり雪遊びをした。雪橇を引いた子供たちが嬉しそうに家の前を通り過ぎて行く。
そして昼からはパミダのお誕生日パーティー。お約束どおり、厩で。丘の上まで、雪の山道を車でそろそろと登った。冬タイヤをはいているものの、ちょっぴり恐い。厩舎に着いて、友達たちが顔を合わせると、早速雪合戦が始まる。皆、スキー用のズボン、靴を履き、マフラーも手袋も着けて防寒は完璧。パーティーが始まる前から、子供たちは雪で真っ白だ。
小部屋でお誕生日ケーキを食べたら、さあ、馬だ!8人の女の子たちに8頭の馬。屋内ホールにずらっと並んだ馬さんは圧巻。めいめい好きな馬を選ぶ。それぞれが選んだ馬の名前を教えてもらう。ブラッキー、ピート、ゴルディー、などなど。レイの選んだ馬さんはブレンディー。屋内で少し練習をしてから、外に乗り出す。私たち大人は馬の後ろから、早足でついて行った。空気がぴりっとするほど、冷え込んだ中を子供たちは馬にまたがって進んでゆく。丘を越え、森の中を進む。20分ほどの散歩の後、帰ってきた。馬から降りた子供たちは興奮気味。でもとにかく足先が凍えて「寒いー、うーっ」と叫び、また小部屋に駆け込んだ。そこで靴も全て脱がせて、凍えてしまった足を一人一人マッサージしてあげた。ようやく人心地ついた子供たちは、また陽気にはしゃぎだす。飛んで跳ねてしゃべりまくって、とにかく楽しそう。ホットドッグで腹ごしらえをしてから外に出ると、すでに太陽は森の向こうへ沈み、暗闇が迫っていた。思い出に残る一日だった。
2009年12月16日水曜日
先生のお誕生日
昨日は幼稚園の先生の一人がお誕生日だった。トウとレイのクラスには三人の先生がいて、20人の子供の面倒を見てくれている。その内の最年長で50歳ぐらい(推定)の先生のお誕生日。子供たちは、大好きな先生に、めいめい小さなプレゼントを持ってきた。私もクリスマスの絵がついた小さな可愛いお皿を買った。トウとレイは小さな包みを一緒に持って、先生に手渡した。「お誕生日おめでとう」、レイがドイツ語で言うと、先生は「ありがとうー」とレイを抱きしめた。
その後、私が「ほら、トウもおめでとうって言うんでしょ」とトウをつつくと、恥ずかしそうにうつむきながら、蚊の鳴くような声で「ハッピバースデー トゥーユー、ハッピバースデー トゥーユー」と歌った。それを見た先生は、本当に感動したようで涙を流し、トウを抱き上げてぶんぶんと振り回した。トウははにかんだまま、されるがままになっていた。
こういう場面で私はいつも、気まずくなっておろおろしてしまう。感情をストレートに思いっきり表出することに慣れないからだ。ドイツに10年以上いるにもかかわらず、自分の中で決して変わらない部分というのはあるものだと思った。
その後、私が「ほら、トウもおめでとうって言うんでしょ」とトウをつつくと、恥ずかしそうにうつむきながら、蚊の鳴くような声で「ハッピバースデー トゥーユー、ハッピバースデー トゥーユー」と歌った。それを見た先生は、本当に感動したようで涙を流し、トウを抱き上げてぶんぶんと振り回した。トウははにかんだまま、されるがままになっていた。
こういう場面で私はいつも、気まずくなっておろおろしてしまう。感情をストレートに思いっきり表出することに慣れないからだ。ドイツに10年以上いるにもかかわらず、自分の中で決して変わらない部分というのはあるものだと思った。
2009年12月15日火曜日
2009年12月10日木曜日
2009年12月7日月曜日
2009年12月6日日曜日
ニコラウス・パーティー
昨日は幼稚園のニコラウス・パーティーだった。幼稚園には2クラスあるのだけど、合同で賑やかなパーティーが行われた。まずはニコラウス(サンタさんの元祖)が子供たちにプレゼントを持ってきた。その後、年長さんたちによる歌と踊り。レイは挨拶代わりの詩を吟唱した。それから、ろうそくをもって「光の踊り」、そして「クリスマスのクッキー作り」の歌と踊り。日本の幼稚園ほどではないけれど、子供たちは結構練習をしてこの日に備えたようで、真剣な表情で頑張っていた。詩を詠んだり、歌を歌ったり、「ああ、こんなことが出来るようになったんだ」とやっぱり子供の成長に驚き、嬉しく思う私でした。
お姉ちゃんたちが舞台にいる間、その脇で小さな子供たちはお行儀よく(?)座っていた。これまたトウの成長を感じたのでした。
2009年12月3日木曜日
2009年11月27日金曜日
反抗期
トウは反抗期真っ只中。レイだって、もちろん反抗期はあったはずなんだけど、こんなにひどかったけ?男の子はやっぱり力が強いので、こちらもしんどい。着替える、オムツを替える、歯を磨く、靴をはく、あらゆる場面に「いやだ!」と言う。もちろん言うだけじゃなくて、様々な抵抗を試みる。大声で怒鳴られたって、お尻を叩かれたってききやしない。今朝は叱られた腹いせにレイの髪の毛を引っ張っているのを見つけたので、また叱ったら、なんと舌をだして「べーっ」ときた。これにはこちらも頭にきたので、子供部屋に閉じ込めて「そんな悪い子は、幼稚園の先生もイヤだって言うね。だから幼稚園に行かないでここにずっといてたらいいよ」と言った。すると泣き出して、ようやく言うことを聞いた。今は万事こんな感じ。
3歳になる頃には大抵、反抗期はおさまる。この反抗期をもっと互いに無理なく過ごせる、楽しく過ごせる方法を見つけなくっちゃ。
3歳になる頃には大抵、反抗期はおさまる。この反抗期をもっと互いに無理なく過ごせる、楽しく過ごせる方法を見つけなくっちゃ。
2009年11月20日金曜日
厩舎
ここ数日、天気の良い日が続いている。11月も下旬だとは思えないほど暖かな日差し。でも12月はそこまでやってきている。ということで、私と親友のヒンガミ(パミダのママ)の話題はお誕生日会。パミダとレイは12月生まれ。二人はもう身長が20センチ近く違うのだけれど、誕生日は5日しか違わない。運命的なものを感じる私たち。共通点は何だかたくさんあるのです。
で、誕生日会。パミダは今年パーティーを家ではなく、どうしても厩舎でお祝いをしたいらしい。つまり馬さん。ドイツの女の子たちは本当に馬さんが好き。なぜなら馬はお姫様が乗っている動物だから。馬はとても美しい動物として認識されている。だから乗馬は女の子の憧れの習い事。パミダとレイにも、もう少し大きくなったら習わせてあげる、と約束をしている。
昨日はそれで近所の厩舎まで見学に行ってきた。美しい丘の上にある小さい厩舎。パーティーの参加者は二時間ほどの間、馬のお世話をさせてもらったり、馬に乗せてもらえたりするらしい。そして小さな小部屋の中で、持ってきたケーキを食べてお誕生日のお祝いが出来るらしい。夕方に見に行ったのだけれど、乗馬学校の女の子たちが一生懸命、馬のお世話をしていた。パミダもレイも一心に見つめていた。馬さんと一緒のパーティーに子供たちは大喜びだろうな、と思った。雨や雪が降らなければいいんだけど。
2009年11月18日水曜日
新型インフルエンザ
今日は久しぶりに太陽が顔を覗かせている。これからお友達と隣町までショッピングに行くつもりなので、嬉しい。こんな日は、カフェに座って外の景色をぼうっと眺めながら、あったかいカフェオレでも飲みたいな。
でも心配事もある。新型インフルエンザについての情報があまりに錯綜していて、何を信じてよいのやら分からない。ドイツでも死者が結構出ているし、昨日のインターネットの新情報ではやはり新生児、幼児にはかなり危険な病気なのだと書かれていた。その時は「よし、やっぱり予防接種に行こう」と思った。
その午後に、今度はテレビで、予防接種を受けて2歳前の健康な子供が死亡したというニュースが流れた。それで一気にまた予防接種を受ける人が遠のいたらしい。さて、本当にどうするべきなのだろう。
でも心配事もある。新型インフルエンザについての情報があまりに錯綜していて、何を信じてよいのやら分からない。ドイツでも死者が結構出ているし、昨日のインターネットの新情報ではやはり新生児、幼児にはかなり危険な病気なのだと書かれていた。その時は「よし、やっぱり予防接種に行こう」と思った。
その午後に、今度はテレビで、予防接種を受けて2歳前の健康な子供が死亡したというニュースが流れた。それで一気にまた予防接種を受ける人が遠のいたらしい。さて、本当にどうするべきなのだろう。
2009年11月12日木曜日
2009年11月7日土曜日
マルティン祭
昨日はマルティン祭だった。子供たちがそれぞれに手作りしたラテルネ(提灯)を持って、楽隊とともに歌を歌いながら街を練り歩く。道沿いの家々も様々な光の装飾で行列を迎える。行列の先頭は、馬に乗った聖マルティン。
マルティン祭とは、聖マルティンが寒さに凍えている乞食に、自分のマントを剣で切り裂き、半分与えたという逸話に基づいて、聖人を称えるお祭り。それで、行列の後は、皆で火を囲み、その逸話の劇が行われる。
写真はまだ暗くならない頃、幼稚園に子供と保護者が集まり、マルティン祭の歌を歌いながら楽しんでいるところ。その後、近くの小学校と一緒にラテルネの行進をしたのだけど、残念ながら暗すぎて写真には何も写らない。。。おまけはレイとトウが幼稚園で先生と一緒に作ったラテルネ。レイのがハリネズミで、トウのはリンゴ。
2009年11月6日金曜日
Sonnenschein
ふたたび、トウ。幼稚園でトウはかなりの人気者らしい。先生方が熱っぽく語ってくれるには、大きな子も小さな子も、みんなトウに夢中らしい。「私たちの Sonnenschein (太陽の輝き)なのよ」って他のお母さんたちにまで先生は話していた。トウは一体どんな魔法を使っているんだろう。
トウがそうやって、皆から愛されるのはとっても嬉しいし、誇らしい。でもほんのちょっぴり寂しかったりもする。私のものだったトウが、少しずつ私から離れて自分で歩き始めている。親ってとてもお馬鹿さん。子供の成長に大きな大きな喜びと、小さな喪失感を味わう。
トウがそうやって、皆から愛されるのはとっても嬉しいし、誇らしい。でもほんのちょっぴり寂しかったりもする。私のものだったトウが、少しずつ私から離れて自分で歩き始めている。親ってとてもお馬鹿さん。子供の成長に大きな大きな喜びと、小さな喪失感を味わう。
2009年11月4日水曜日
歩行者講習会
どんよりと重たい灰色の空。時折冷たい雨がちらつく。こういう日は全ての色がくすんで見える。
今日は幼稚園に警察の人が来てくれて、歩行者講習会があった。子供のためか、と思いきや、子供の講習会は来週から行われるそうで、今日は保護者のための講習会。いかに親が子供に模範を示すか。ふむふむ、なるほど、と一時間ぐらい聞いて、最後に可愛い(?)アルマジロの人形をもらった。アルマジロはドイツ語でGuerteltier といい、直訳すると「ベルトをもつ動物」というところだろうか。で、シートベルトをしているアルマジロ君は、交通安全のマスコットであるらしい。子供たちは講習を受けた後、テストに受かれば歩行者免許証がもらえる。
2009年10月30日金曜日
快晴
今日は、久しぶりの快晴。青空に黄色く紅葉した木々がまぶしい。鳥たちも嬉しそうに舞っている。スズメの大群がすごいスピードで私の頬をかすめて飛んでいった。かなりびっくりした。とにかく皆上機嫌。
二日前にあったレイの小学校の面接も無事に終わった。正式な入学通知が来るのは来年になってからだけど、まあ大丈夫だろう。レイの面接試験をしてくれた先生に、「どうでした?彼女はきちんと話しました?」と聞くと「ええ、とっても素晴らしかったわよ」と答えてくれたのでちょっと安心。先生から面接のご褒美としてリンゴ一つとチョーク一本とグミ一つをもらった。レイは嬉しそうだった。
ああ、この天気もったいない。どこかにピクニックしに行きたいなぁ。
二日前にあったレイの小学校の面接も無事に終わった。正式な入学通知が来るのは来年になってからだけど、まあ大丈夫だろう。レイの面接試験をしてくれた先生に、「どうでした?彼女はきちんと話しました?」と聞くと「ええ、とっても素晴らしかったわよ」と答えてくれたのでちょっと安心。先生から面接のご褒美としてリンゴ一つとチョーク一本とグミ一つをもらった。レイは嬉しそうだった。
ああ、この天気もったいない。どこかにピクニックしに行きたいなぁ。
2009年10月27日火曜日
2009年10月26日月曜日
復帰
月曜日、新しい週の始まり。先週は火曜日にトウが高熱を出してから、看病やら病院に連れて行ったりとやらで大変だった。その内レイも熱を出し、なんだか家の中に病原菌がうじゃうじゃいる気がした。
でもとにかく二人とも回復し、少々咳は残っているものの、今日は元気に幼稚園に行った。ちょっと一息。でも今週も気を抜けない。というのは、レイの小学校の面接があるのだ。別にテストもないし、地元の小さい小学校で多分志願者は全員入れてくれるだろうけど、やっぱり面接って緊張する。ちなみに人気のある学校では選抜が行われる。そして漏れたものは第二志望の学校に行くことになる。
ドイツの小学校は基本的に公立で、私立の小学校はほとんどなく、日本の「お受験」のようなものとは無縁である。ただ日本の公立小学校のように、通う学校が地域的に決められているのではなく、どの学校を選んでもよいので人気のある学校に子供が集まってしまうらしい。レイが行こうとしている学校は評判もいいのだけど、この辺りの子供しか行かないと思うので、選抜はないはず。
まあ、レイも臆さずに、ちゃんとお話が出来れば充分だと思うんだけど。レイに私の緊張を気づかないようにされなければ。。。
でもとにかく二人とも回復し、少々咳は残っているものの、今日は元気に幼稚園に行った。ちょっと一息。でも今週も気を抜けない。というのは、レイの小学校の面接があるのだ。別にテストもないし、地元の小さい小学校で多分志願者は全員入れてくれるだろうけど、やっぱり面接って緊張する。ちなみに人気のある学校では選抜が行われる。そして漏れたものは第二志望の学校に行くことになる。
ドイツの小学校は基本的に公立で、私立の小学校はほとんどなく、日本の「お受験」のようなものとは無縁である。ただ日本の公立小学校のように、通う学校が地域的に決められているのではなく、どの学校を選んでもよいので人気のある学校に子供が集まってしまうらしい。レイが行こうとしている学校は評判もいいのだけど、この辺りの子供しか行かないと思うので、選抜はないはず。
まあ、レイも臆さずに、ちゃんとお話が出来れば充分だと思うんだけど。レイに私の緊張を気づかないようにされなければ。。。
2009年10月17日土曜日
2009年10月15日木曜日
霜
朝起きると、庭が霜で真っ白だった。家の中は当然のように、暖房が入っている。ああ、まだ10月ですよ。今年は長い冬になりそうだ。
最近、トウはご機嫌に幼稚園に通っている。迎えに行くと、先生たちが毎日決まってトウのことを褒めてくれる。「トウったら、本当にかわいいのよー。私たちみんなトウとの毎日をすごく楽しんでいるのよ。私たちの宝物なの」って、トウを抱っこして、ほお擦りしながら言ってくれる。日本人の私はこういう感情の溢れた台詞に何と答えていいのか、いつも戸惑う。でもトウが皆から愛されているのが分かって、とても嬉しい。トウももうすぐ「カワイイ」なんて形容詞が似合わない年齢になるんだろう。そのときに、皆がどれだけトウのことを「カワイイ」と言ってくれたか教えてあげたい。
2009年10月13日火曜日
2009年10月8日木曜日
怪奇幻想文学
恒川光太郎著『夜市』を読んだ。素晴らしい作品だった。何度も読み返した。久しぶりに心から惹かれる作品だった。彼の著作をこれから全部読んでみるつもりだ。
この作品は2005年度「日本ホラー小説大賞」を受賞したらしい。ホラーと言うジャンルについて、私は知識がない。しかしこの本は一般的なホラーとは違うのではないだろうか。恒川光太郎氏は、間違いなく泉鏡花をはじめとする怪奇幻想文学の正統な継承者である。
透明感のある文章、センチメンタリズムに陥らない叙情性、しっかりとした物語性。そして現実世界に隣接し「神々や物の怪」の住む、なんとも魅力的な異界。
私は新しい作家を見つけることが、不得手なのだけれど、友人がいろいろなジャンルの面白い本を見つけては次々と貸してくれる。お陰で今回の素晴らしい作品にも出会うことができた。
この作品は2005年度「日本ホラー小説大賞」を受賞したらしい。ホラーと言うジャンルについて、私は知識がない。しかしこの本は一般的なホラーとは違うのではないだろうか。恒川光太郎氏は、間違いなく泉鏡花をはじめとする怪奇幻想文学の正統な継承者である。
透明感のある文章、センチメンタリズムに陥らない叙情性、しっかりとした物語性。そして現実世界に隣接し「神々や物の怪」の住む、なんとも魅力的な異界。
私は新しい作家を見つけることが、不得手なのだけれど、友人がいろいろなジャンルの面白い本を見つけては次々と貸してくれる。お陰で今回の素晴らしい作品にも出会うことができた。
2009年10月4日日曜日
マルメロ
マルメロを収穫しました!実が黄色っぽくなっているのを見て、そろそろかなーと思っていたのだけど、なにぶん全くの初めてのことなので決心がつかず、隣のおじさんに聞くことにした。すると「もう熟しているよ」とのこと。へー、そうなんだ。マルメロ(Quitten)というのは、インターネットなんかでみるともう少し長い西洋梨型をしていたので、そうなるものかと思っていたけど、マルメロにもいろいろ種類はあるよう。うちのは丸いリンゴ型で、結構硬い。
隣のおばさんは、ジャム作りが上手だそうなので、収穫をおすそ分けした。お返しに、マルメロと一緒に煮込んでジャムにすると美味しいという隣の軒先にできているぶどうをもらった。
さて、ジャムを作ろう!と意気込む私。でも材料がちょっと足りない。それに祝日だからスーパーはお休み。。。ということで、マルメロのシロップ漬けを作ることにした。ギリシャ料理のレシピを参考にする。
煮込むと、あら不思議、みるみるうちに柔らかくなって、甘酸っぱい芳香が漂ってくる。そして最後には綺麗なオレンジ色に変わった。魔法みたい。すっかり魅了される私。ジャムの壜に詰めて冷ます。ヨーグルトやバニラアイスにのっけると旨いらしい。ふふふ、嬉しい。
2009年9月29日火曜日
「語り」と「騙り」
「語り」とは「騙り」である。そのことを思い出させてくれる本に時々出会う。今回読んだ歌野晶午著『葉桜の季節に君を想うということ』もそうだった。推理小説なので、種あかしをするのは控えるけれど、見事に騙された。それは「犯人が思いもかけない人だった」とかそういう騙しではない。物語を読んでいくにつれ、読者は自らの想像によってその物語の世界を作り上げ、その世界に入り込んでゆく。その作り上げた想像の世界が、ある一点でぐしゃっと潰される。そういう騙し。
アゴタ・クリストフの『悪童日記』をはじめ『ふたりの証拠』『第三の嘘』というのは、その「騙り」の物語の代表作で素晴らしい作品だ。初めて読んだとき衝撃を受けた。「書くこと」「語ること」とは何か、ということを深く考えさせられた。推理小説ではアガサ・クリスティの『アクロイド殺し』なんかもその手の騙しとしては有名ではないだろうか。
で、今回の『葉桜の季節に君を想うということ』にも騙されたわけだけど、私としてはあまり気持ちのよい騙されかたではなかった。日本推理作家協会賞、本格ミステリ大賞を受賞しているのだから、その騙しのテクニックは評価されているのだろう。でも種明かしの時点で、自分の想像世界が衝撃的にぐしゃっとつぶされるというより、ぐにゃりと歪められたような、もしくは変な色を付けられたような不快な気分がした。再読してみると、その騙し方も稚拙な気がする。本の帯には「これが現代のミステリーのベスト1です」なんて書いてあるけれど、それにしてはあまりにもお粗末で、他にももっとすぐれた推理小説はあるはずだと思う。
アゴタ・クリストフの『悪童日記』をはじめ『ふたりの証拠』『第三の嘘』というのは、その「騙り」の物語の代表作で素晴らしい作品だ。初めて読んだとき衝撃を受けた。「書くこと」「語ること」とは何か、ということを深く考えさせられた。推理小説ではアガサ・クリスティの『アクロイド殺し』なんかもその手の騙しとしては有名ではないだろうか。
で、今回の『葉桜の季節に君を想うということ』にも騙されたわけだけど、私としてはあまり気持ちのよい騙されかたではなかった。日本推理作家協会賞、本格ミステリ大賞を受賞しているのだから、その騙しのテクニックは評価されているのだろう。でも種明かしの時点で、自分の想像世界が衝撃的にぐしゃっとつぶされるというより、ぐにゃりと歪められたような、もしくは変な色を付けられたような不快な気分がした。再読してみると、その騙し方も稚拙な気がする。本の帯には「これが現代のミステリーのベスト1です」なんて書いてあるけれど、それにしてはあまりにもお粗末で、他にももっとすぐれた推理小説はあるはずだと思う。
2009年9月27日日曜日
はりねずみ
2009年9月23日水曜日
トウ
トウは最近、朝に幼稚園で私と離れるとき「ママー、ママー」と泣いてしまう。これはほとんどの子供が通る道で、最初の2、3週間は好奇心が勝ってワクワク、ルンルンと過ごすのだけど、その後に必ず「やっぱりママと離れるのは嫌だ」という時期がやってくる。私もこの時期が来るのを予測してたのに、「ママー」と悲痛な声で泣かれると、やっぱり心が砕けてしまう。もちろんそれでも預けて帰ってくるけれど、その後一時間くらいは、悲しい気持ちで過ごすことになる。子供は、というと、すぐにママのことを忘れて楽しく遊び始めるんだけどね。。。
ともあれ、その朝のお別れの時間以外はご機嫌に過ごしているようで、お昼ごはんも皆と食べて、そのあと小さい子供たちだけでお昼寝をして、その後なんとオマルでおしっこまでしているらしい。(ちなみに家ではまだ成功したことがない。)子供ってたくましいなー、と改めて感じるのでした。写真はトウの登園の格好。リュックには朝ごはんが入っています。
秋の収穫
朝晩の冷え込みが肌に染み込むような感じになってきた。紅葉はまだまだだけど、風はすっかり秋のものだ。秋の収穫物も、木から転がり落ち始めた。幼稚園では皆でクルミ拾いをしたようで、二人のリュックにごろごろとたくさん入っていた。どんぐりもポトポト、というかゴツンと結構ヘビーな音を立てて落ちてくる。どんぐりの木、つまり樫の木は大きなものが多いので、かなりの高さから落ちてくることを思うと、小さいどんぐりでも結構危ないんじゃないかと思う。栗もよく子供のポケットに入っている。散歩の途中に拾うんだろう。
ああー、味覚の秋だ!日本ほどの味覚は期待できないけれど、それでも旬のものを食べるのは楽しみ。そうそう、家のマルメロの実も大きくなって少しずつ黄色くなってきたように思う。2週間ほど前に、実の重みで枝が折れて、半分ほどの収穫が台無しになってしまった。でも残りは順調に育っているようだ。それにしても、折れた枝を見たときはショックで半日ほど黙りこくってしまった。。。いやいや来年からは、もう少し上手に庭の植物の世話も出来ると思う。写真はそのマルメロ。生で食べることはできないんだけど、ジャムにしたり、お肉と一緒に煮込んだりと楽しみはいろいろらしい。早く熟さないかなー、と猿蟹合戦のカニさんの気分で毎日眺めています。
2009年9月12日土曜日
漫画
ここ数日、漫画に読みふけっていた。友人が吉田秋生の漫画を大量に送ってくれたので。ここ4日間ほど、暇を見つけては読んでいた。それで全て読み通してしまった。ふと気づけば、家の中は荒れ放題。必要最低限の家事しかしなかったもんなー。鏡を見れば、顔色も悪いし、頭もぼさぼさだ。睡眠時間も随分削っちゃったからなー。ああー、イカン、イカン。面白い本や漫画があると、生活を忘れてしまうのは私の悪い癖。
で、やはり一番面白かったのは長編ハードロマン『BANANA FISH』。血なまぐさい場面が多いのにもかかわらず、美しさを感じさせる漫画だ。それに比べて『吉祥天女』は陰惨な印象が残る。主人公は似たタイプなのに。『BANANA FISH』の主人公(男)は最後死んでゆくけれど、そこには救いがある。最後まで信じられる友人がいるからだ。『吉祥天女』は主人公(女)が天女として、ただ一人全ての血と憎しみを飲み込んで生き続ける。男と女を主人公にすると、こうも違いがでるものなのだと思う。男の友情は美しい。では、女のは?女の間には友情が成り立たない、なんていう考えはナンセンスだけれど、女の友情って言うのは、美しいお話になりにくいのかな?さてなぜでしょう。それをじっくり考えてみたくなった私でした。
で、やはり一番面白かったのは長編ハードロマン『BANANA FISH』。血なまぐさい場面が多いのにもかかわらず、美しさを感じさせる漫画だ。それに比べて『吉祥天女』は陰惨な印象が残る。主人公は似たタイプなのに。『BANANA FISH』の主人公(男)は最後死んでゆくけれど、そこには救いがある。最後まで信じられる友人がいるからだ。『吉祥天女』は主人公(女)が天女として、ただ一人全ての血と憎しみを飲み込んで生き続ける。男と女を主人公にすると、こうも違いがでるものなのだと思う。男の友情は美しい。では、女のは?女の間には友情が成り立たない、なんていう考えはナンセンスだけれど、女の友情って言うのは、美しいお話になりにくいのかな?さてなぜでしょう。それをじっくり考えてみたくなった私でした。
2009年9月4日金曜日
幼稚園
トウが幼稚園に行きだして、一週間ぐらいになる。最初はどうなることかと思ったけど、少しずつ慣れてきたようだ。トウはともかく、先生方ももうあまり興奮していないし、レイも「トウの面倒を見なくては!」とガチガチになっていたのが随分落ち着いてきたように感じる。私の心配もちょっと一段落というところ。
今朝送った際に、そのままそっとトウを見ていると、皆と一緒にちゃんとテーブルについて、リュックからお弁当箱を取り出し、ぱかっと蓋をはずすと、ハムののっかったパンにがぶり、とかじりつき出した。
私は内心、おおーっと歓声。だって家じゃ、絶対に食べないんだもの。パンの上のハムだけ、ペロンとはがしてもぐもぐ食べると「ハムもう一枚!」と言う。パンは叱られてから仕方なく食べる。なのに幼稚園だとちゃんと食べるんだな。こうやって皆と一緒に生活のルールを覚えられるのは幼稚園の良いところだと思う。
今朝送った際に、そのままそっとトウを見ていると、皆と一緒にちゃんとテーブルについて、リュックからお弁当箱を取り出し、ぱかっと蓋をはずすと、ハムののっかったパンにがぶり、とかじりつき出した。
私は内心、おおーっと歓声。だって家じゃ、絶対に食べないんだもの。パンの上のハムだけ、ペロンとはがしてもぐもぐ食べると「ハムもう一枚!」と言う。パンは叱られてから仕方なく食べる。なのに幼稚園だとちゃんと食べるんだな。こうやって皆と一緒に生活のルールを覚えられるのは幼稚園の良いところだと思う。
2009年8月23日日曜日
2009年7月30日木曜日
ドイツか日本か
日本滞在も一ヶ月を過ぎた。随分いろんなことをしたお陰で、もっと長くいていたような気がする。ドイツにいる時は、その生活に満足し楽しんでもいるので、もっともっとドイツで暮らしていたいな、と思っているのだけれど、日本に帰ってきてみると、本当にそうなのかなと疑問が湧いてくる。日本にいるのも、やっぱり楽しい。これがバカンスであるということを差し引いてもやっぱり面白い。
特に田舎の素晴らしさは、格別だと思う。先週、白浜に行ってそれをひしひしと感じた。子供の頃から毎年のように行っていた白浜は、私の大好きな場所。潮の香りと南国風の景色に、心がうきうきした。白良浜で波に乗って遊ぶのも楽しかったし、三段壁からの雄大な海の眺めは、今まで何度も見たにもかかわらず、心に迫ってくるものだった。子供達も本当に嬉しそうだった。
ドイツか、日本か。自分は、どちらの生活が好きなのか、これからどうしたいのかを考えようとするのだけれど、往々にしてそれはうまくゆかない。なぜか?それは較べるには、あまりに違いすぎるからだと思う。どちらも長所、短所がある。そして、日本にいる時は日本のスイッチが、ドイツにいる時はドイツのスイッチが入っている。自分の中のスイッチ。それはスイッチとしか言いようのないもの。言語が変わる。生活が変わる。すると頭の思考回路も変わる。私は私なのだけれど、ほんのちょっと異質なものに変わる気がする。もしかしたら、誰だってそうなのかもしれない。状況によって自分を使い分ける。自分の出し方がちょっと違う。でも外国というのは、その極端な例だから、その異質さもちょっと程度が大きいのかもしれない。それで日本にいて日本のスイッチが入っているときには、上手くというか実感を持ってドイツでの生活を想像することができない。
だからといって、これからの人生、どこでどうやって生きてゆくのか、その答えを自分の中ではぐらかし続けるわけにはゆかない。自分を整理しなくてはならない。
特に田舎の素晴らしさは、格別だと思う。先週、白浜に行ってそれをひしひしと感じた。子供の頃から毎年のように行っていた白浜は、私の大好きな場所。潮の香りと南国風の景色に、心がうきうきした。白良浜で波に乗って遊ぶのも楽しかったし、三段壁からの雄大な海の眺めは、今まで何度も見たにもかかわらず、心に迫ってくるものだった。子供達も本当に嬉しそうだった。
ドイツか、日本か。自分は、どちらの生活が好きなのか、これからどうしたいのかを考えようとするのだけれど、往々にしてそれはうまくゆかない。なぜか?それは較べるには、あまりに違いすぎるからだと思う。どちらも長所、短所がある。そして、日本にいる時は日本のスイッチが、ドイツにいる時はドイツのスイッチが入っている。自分の中のスイッチ。それはスイッチとしか言いようのないもの。言語が変わる。生活が変わる。すると頭の思考回路も変わる。私は私なのだけれど、ほんのちょっと異質なものに変わる気がする。もしかしたら、誰だってそうなのかもしれない。状況によって自分を使い分ける。自分の出し方がちょっと違う。でも外国というのは、その極端な例だから、その異質さもちょっと程度が大きいのかもしれない。それで日本にいて日本のスイッチが入っているときには、上手くというか実感を持ってドイツでの生活を想像することができない。
だからといって、これからの人生、どこでどうやって生きてゆくのか、その答えを自分の中ではぐらかし続けるわけにはゆかない。自分を整理しなくてはならない。
2009年7月17日金曜日
体験入園
レイは一週間、実家近くの幼稚園に体験入園した。私自身が子供の頃に通った幼稚園で、建物などはほぼ昔のままだ。でも実際そこに入ってみると、懐かしさよりも自分の記憶との違和感が気になった。小さかった頃には、とても大きくて長くて素敵だった滑り台が、今見るとそれ程大きくもなく、ちょっとがっかりした。園舎もこんなに小さかったっけ、と首をかしげた。当たり前だよね、視点が違うもの。
レイは、結構楽しんだと思う。子供達がレイを大歓迎してくれたのは、嬉しかった。初日に行った時から、わあーっと寄ってきて「一緒に遊ぼう!」「ねえ、何月生まれ?」「何が好き?」「カワイイね。たこ焼きみたい!(顔が丸くてよく日焼けしているからか。。。?)」と次々に声をかけてくれていた。最初はもじもじしていたレイも次第に打ち解ける事が出来たようだった。あの親しみやすさ、オープンな所はさすが大阪の子供だと感心した。いくら子供が屈託がないと言っても、あれはかなりすごい。ちょっとびっくりした。
思っていたよりも、レイが楽しんでくれたので、また機会があれば今度は小学校に入ってから体験入学などさせるのもいいなと思えた。
レイは、結構楽しんだと思う。子供達がレイを大歓迎してくれたのは、嬉しかった。初日に行った時から、わあーっと寄ってきて「一緒に遊ぼう!」「ねえ、何月生まれ?」「何が好き?」「カワイイね。たこ焼きみたい!(顔が丸くてよく日焼けしているからか。。。?)」と次々に声をかけてくれていた。最初はもじもじしていたレイも次第に打ち解ける事が出来たようだった。あの親しみやすさ、オープンな所はさすが大阪の子供だと感心した。いくら子供が屈託がないと言っても、あれはかなりすごい。ちょっとびっくりした。
思っていたよりも、レイが楽しんでくれたので、また機会があれば今度は小学校に入ってから体験入学などさせるのもいいなと思えた。
2009年7月8日水曜日
北海道
今日、北海道から帰ってきた。6月末にドイツから大阪の実家に帰国して数日後、釧路の義父母のところへ再び飛んだ。一週間ほど、家族みんな時差ぼけに悩まされたけれど、それも釧路にいてる間に治まった。釧路にいる間は、家事のみならず子供の世話まで全て義父母がしてくれ、のんびりさせて頂いた。阿寒湖への一泊小旅行もとても楽しかった。お天気は最高で、雄大な景色のもと、美味しいものを食べ、温泉に入り、と本当にリフレッシュできた。
子供達もきっと楽しかったはずだ。おばあちゃん、おじいちゃんとの時間はいつでも特別。私の子供の頃の楽しかった記憶もやはり、その多くが祖父母と共にある。きっとそれは非日常でお祭り的な楽しさがあったんだと思う。
父方の祖母がちょうど一年前に亡くなった。大阪に帰ってきて、祖母の不在を実感した。自分を無条件で愛してくれる人がどれほど貴重な存在か、子供の頃には分からなかった。でも両親のものとはまた別のその無償の愛は、子供の心に確実に何らかの形で降り積もり、染み込んでゆくのだと思う。
子供達もきっと楽しかったはずだ。おばあちゃん、おじいちゃんとの時間はいつでも特別。私の子供の頃の楽しかった記憶もやはり、その多くが祖父母と共にある。きっとそれは非日常でお祭り的な楽しさがあったんだと思う。
父方の祖母がちょうど一年前に亡くなった。大阪に帰ってきて、祖母の不在を実感した。自分を無条件で愛してくれる人がどれほど貴重な存在か、子供の頃には分からなかった。でも両親のものとはまた別のその無償の愛は、子供の心に確実に何らかの形で降り積もり、染み込んでゆくのだと思う。
2009年6月26日金曜日
ティム
午後からはとても暑くなった。外で遊んでいると、日差しのきつさにクラクラした。ティムとパミダが遊びに来たんだけど、ちょっと外で遊んでは中に入ったりしてなんだか落ち着かなかった。こんな日は、ビニールプールに水をはって遊べば一番いいんだけど、引越しのごたごたでプールが見つからない。レイの年頃は、女の子と男の子が一緒に遊ぶのは結構難しい。外でなら、砂場で遊んだり、水で遊んだり、かくれんぼをしたりといろいろ出来るんだけど、家の中だと好みがくっきりと分かれる時期だと思う。女の子は、ごっこ遊びやお人形遊びに夢中だし、男の子はやっぱりクルマ。まあ、それでもなんとか遊んでいた。ママがお迎えに来た時ティムは「今度はレイをウチに呼んでもいい?」と聞いていた。「8月に日本から帰ってきたら、ぜひ行かせてもらうね」と私が言った。レイが本当に行きたいかどうかは疑問。
2009年6月25日木曜日
2009年6月22日月曜日
友達
ヒンガミが帰ってきた。休暇は楽しかったようで何より。でもやはりイランの事となると、顔が曇る。彼女の口から状況を聞くと、テレビなどのメディアを通して流れてくる情報よりもずっと酷い。明るいギリシャの空の下から、曇天のドイツに戻ってきたこともあって、何だか気分がすぐれないようだった。私が来週から6週間日本へ行ってしまうことも理由の一つらしい。まあそうだろうな。私だってヒンガミが6週間いなかったらツライもの。
6週間は今までで一番長い帰国だと思う。来年からはレイも小学校だし、長期で日本に帰る事もこれからは難しくなるかも、と思って今回は長めの帰国に決めた。しかし正直6週間って長すぎる気がしなくもない。良くも悪くも、私の生活はここにあるから。
今日は幼稚園が終わってから、パミダが遊びに来た。久しぶり(一週間ぶり)に会って、楽しかったのか、どうしてもウチで遊ぶんだと二人ともきかなかった。
夕方、二人が庭で遊んでいると、何やら門のところで笑い声がする。ふと見ると、ティムと彼のママがいた。ティムというのはレイと同年齢の男の子。一体どうしたのかな?と思っていると、ママが「ティムもここに遊びに来たいっていうんだけど、、、」と遠慮がちに言う。じゃあ木曜日ってことで約束をした。最近、次々とレイの友達がやって来る。友達が遊びに来るのは、やっぱり私にとって結構大変なんだけど、レイに友達がたくさんいるのはとても嬉しい。でも男の子が女の子の家に遊びに行きたいってねだるのは、なんだかカワイイね。一体何をして遊ぶのかな?ちょっと楽しみ。
6週間は今までで一番長い帰国だと思う。来年からはレイも小学校だし、長期で日本に帰る事もこれからは難しくなるかも、と思って今回は長めの帰国に決めた。しかし正直6週間って長すぎる気がしなくもない。良くも悪くも、私の生活はここにあるから。
今日は幼稚園が終わってから、パミダが遊びに来た。久しぶり(一週間ぶり)に会って、楽しかったのか、どうしてもウチで遊ぶんだと二人ともきかなかった。
夕方、二人が庭で遊んでいると、何やら門のところで笑い声がする。ふと見ると、ティムと彼のママがいた。ティムというのはレイと同年齢の男の子。一体どうしたのかな?と思っていると、ママが「ティムもここに遊びに来たいっていうんだけど、、、」と遠慮がちに言う。じゃあ木曜日ってことで約束をした。最近、次々とレイの友達がやって来る。友達が遊びに来るのは、やっぱり私にとって結構大変なんだけど、レイに友達がたくさんいるのはとても嬉しい。でも男の子が女の子の家に遊びに行きたいってねだるのは、なんだかカワイイね。一体何をして遊ぶのかな?ちょっと楽しみ。
2009年6月20日土曜日
イラン
イラン情勢が荒れている。大統領選挙で不正があったのではないかという疑いのためだ。これまでにも書いたように、親友のヒンガミ一家はイラン出身である。もちろん両親をはじめ親類は皆イランそれも首都のテヘランに在住している。
選挙結果が出た日、ヒンガミはやはり随分落ち込んでいた。今のイスラム政権を彼女は、というか国民の大半は憎んでいる。それでも何も出来ない状況が続いている。恐怖政治なのだ。無実の人々がどんどん投獄されてゆく世界。女性が蔑視されている世界。自由にものが言えない世界。
ヒンガミは自嘲的に言った。「これでイスラエルが攻撃してきてイランを壊しでもしないとダメね。」もちろんそんなことを本当に望んでいる訳がない。彼女は子供の頃にイラン・イラク戦争を体験している。実際に戦争の時はテヘランに爆弾が飛んできた。警報がなると、防空壕に隠れたらしい。戦争の怖さを彼女は身をもって知っている。その彼女がそんなことを言う。八方塞がり。
ヒンガミ家族は先週末からクレタ島に休暇に出かけた。でもきっと休暇中もテレビでイラン情勢を心配顔で見つめているはずだ。せっかくの休暇気分が台無しだろう。それでも明日帰ってきたときに、日焼けのした顔で、どんな休暇だったのか楽しく話してほしいと願っている。
選挙結果が出た日、ヒンガミはやはり随分落ち込んでいた。今のイスラム政権を彼女は、というか国民の大半は憎んでいる。それでも何も出来ない状況が続いている。恐怖政治なのだ。無実の人々がどんどん投獄されてゆく世界。女性が蔑視されている世界。自由にものが言えない世界。
ヒンガミは自嘲的に言った。「これでイスラエルが攻撃してきてイランを壊しでもしないとダメね。」もちろんそんなことを本当に望んでいる訳がない。彼女は子供の頃にイラン・イラク戦争を体験している。実際に戦争の時はテヘランに爆弾が飛んできた。警報がなると、防空壕に隠れたらしい。戦争の怖さを彼女は身をもって知っている。その彼女がそんなことを言う。八方塞がり。
ヒンガミ家族は先週末からクレタ島に休暇に出かけた。でもきっと休暇中もテレビでイラン情勢を心配顔で見つめているはずだ。せっかくの休暇気分が台無しだろう。それでも明日帰ってきたときに、日焼けのした顔で、どんな休暇だったのか楽しく話してほしいと願っている。
2009年6月17日水曜日
お天気屋?
久しぶりのお天気だ。こんな日は、皆機嫌が良い。ドイツでは日本よりもお天気の日が圧倒的に少ない。特に冬の暗さは、日本人からは想像し難いものだと思う。何日も、ともすれば一週間以上太陽が見られない時もある。だからお日様が出るとみんな突然ニッコリ顔になる。まさしくお天気に機嫌が左右される。ニュースでもトップニュースが「お天気について」ということは珍しくないし、雨が続くときの天気予報のおじさんは、それがまるで自分の責任であるかのように申し訳なさそうな顔をしている。子供は生まれてから二年ほど、毎日ビタミンDを錠剤で補給する。本来は日光に少し当たるだけで、体で作り出されるものなのに、そのほんの少しの日光が不足してしまうのだ。だから皆が短い夏を楽しもうという姿勢には、何か切迫したものさえある。
2009年6月15日月曜日
2009年6月14日日曜日
日曜大工
引っ越してからというもの、カズの趣味はすっかり日曜大工になってしまった。「家も買ったし、お金がないから自分で家具を作らなくちゃね」なんて言いながら、嬉しそうにいそいそと作っている。私としては最初どんなものが出来るのやら、ちょっと不安だったんだけど、これが結構カワイイ。この家の改装を請け負ってくれたマイクにも「いやー、才能あるよ」と褒められていた。それでますますヤル気になっている近頃。
庭にはガルテンハウス(ログハウス風の小屋)があって、そこでもちょっとした生活が送れるようになっている。しかし今は完全にそこが彼の作業部屋と化している。今日の午後もふと気づくと、家にいない。さては、と思って覗いてみると、やはり。レイまで一生懸命手伝っている。何が出来るのやら、私にはさっぱり分からないのだけれど、レイは教えてもらったのかな?
さてカズの作品を一つ紹介。玄関の「コート掛け」です。アンティーク風の色を上に塗ってあるのでちょっと好い感じでしょ?
2009年6月12日金曜日
ロミー
今日はレイの幼稚園のお友達、ロミーが遊びに来た。ロミーはまだ三歳。ドイツの幼稚園は大抵どこでも2歳から6歳までの縦割りのクラスである。つまり一クラス20人くらいの中に、様々な年齢の子供がいる。とは言え、この年齢の一年というのはかなり大きな差であるので、同じ年齢の子供たちが自然と一緒に遊ぶようになる。それでももちろん、お兄ちゃんお姉ちゃんたちが小さい子達の面倒を見たりもする。ロミーはどうやらレイになついているようで、おとついロミーのパパが幼稚園に迎えに来たときに、「レイの家に今から行くんだ」とごねたそう。それで、戸惑った両親が「遊びに行かせてもいいかしら?」と尋ねてきた。
もちろん快諾。今日の午後、ママに連れられてやってきた。どうやら幼稚園のお友達と外で会うのは初めてらしくて、本人は大興奮。ママはちょっとそわそわしている。
レイとロミーはむぎゅっと抱き合って踊った後、家に駆け込んで行った。ママは2時間半後に迎えに来ると約束して去っていった。さてさて上手くゆくのかしら?私もちょっと不安気味。そっとレイの部屋をのぞきに行くと、レイが何やら一生懸命説明している。頑張ってお姉ちゃんぶりを発揮しているらしい。私の姿を見つけると、「下に行っといてよー」と怒鳴られる。ちょっと安心して降りてくる。
一時間ほど部屋で遊んでから、外で遊びだす。外で遊ぶときだけはトウも仲間に入れてもらえて、トウも喜んでいる。砂場で遊んだり、さくらんぼを集めて食べたり、お花を集めたり、としている内に時間は過ぎていった。5時半を少し回ったころ、両親(!)が迎えに来る。「とっても仲良く遊んでいましたよ」というと嬉しそうな二人。ところがロミー本人は両親を見たとたん「何でこんなに早く来たのよー。もっとここにいるんだからー」と大ムクレ。いやー、すごい剣幕。それまでめちゃくちゃおとなしく遊んでたのに。。。まあ、私としてはここが気に入ってくれたようで、嬉しかったけれど。
温厚そうな丸顔のパパが困っているのはなんだか漫画みたいでかわいかった。ちなみにこのパパはこの街に4、5軒ほどあるパン屋チェーンのオーナー(の息子?)です。お陰で幼稚園のパーティーなんかの際には、ここからおいしいケーキやパンが届けられます。しかし今日は何のお土産もなかったな。。。今度ロミーが来るときはケーキでもねだろうかしら?厚かましい?
2009年6月9日火曜日
感触
トウは日に日に大きくなってゆく気がする。心身ともに発達が目覚しい時期なのだろう。口から出てくる単語も随分増えたし、間違いだらけではあるけれど結構長めのセンテンスも話せるようになった。
嬉しい。でも反面赤ちゃんでなくなってゆくのは寂しい。私とまさしく一体だった時期が終わってゆく。まだまだすぐに抱っこをせがむし、一緒に寝てあげなくてはいけないし、甘えんぼだ。でもあっという間に、私から離れてゆくんだと思う。
トウを抱っこするとどんなに気持ちがいいか、やっぱりこの感触も忘れてしまうんだろうか。干したての布団みたいにどこまでも柔らかくて、春の陽だまりみたいに気持ちがいい。ううん、どんな比喩もこの幸福感を表現しきれない。いつまでも覚えていられるように、もっともっと抱っこしよう。そしてこの幸せな時を自分の体に染み込ませたい。
ちなみに写真は、家の庭のさくらんぼの木。とてもおいしいさくらんぼ。鳥がわんさかやって来て、一生懸命実をついばんでいる。鳥さんと収穫を「分けっこ」してる感じ。でもそれでも十分すぎるくらい実がなっています。
2009年6月4日木曜日
夏の一日
2009年6月1日月曜日
グリルパーティー
昨日は午後からパーティーをした。仲の良い二家族を呼んで、トウの誕生日と新しい家のお祝い。天気も良くて、最高!と思ったら、やっぱりハプニング。昼前からレイが熱を出した。39度まで上がったので、解熱剤を与える。3時ごろに皆が来た時には、なんとか熱も下がり遊べるようになった。
ベティはこのウチに初めて来たので、家の中を案内する。結構、感心してくれる。まあ趣味が似ているからね。そういうことについては話が合うのです。最近気に入って買っている『カントリーハウス』という雑誌を見ながら二人で「こういうの、いいよねー」と興奮して話す。
ベティのお母さんが今スロベキアから遊びに来ているので、お母さんも一緒にパーティーに来てくれた。お手製のお菓子も持参してくれる。おまけにお母さんは小さい子供たちの面倒をよくみてくれたので、私たちはゆっくり飲んで食べて存分にしゃべることができた。料理も皆の口に合ったようで嬉しい。レイの病気だけが残念だったけど、それでも楽しい気持ちの良い午後を過ごすことができた。こうやって、夏の午後を過ごすのは悪くない。短い夏を存分に楽しむコツを一つ見つけた。
2009年5月31日日曜日
薔薇
薔薇、薔薇、薔薇。バラだらけ。よく数えてみると、50本以上のバラが植わっている。毎日、新しい花が開花してゆく。いろんな種類のいろんな色のバラ。庭には芳香が漂っている。
しかし、植物も結構手がかかるものなのだと実感するこの頃。つい2週間ほど前にはバラの葉の表面が白く変色していたので、そのためのスプレーを散布しなければいけなかった。昨日はさくらんぼの木に大量のハダニが付着しているのを見つけた。害虫用の薬を買わねばならない。バラの葉にもオレンジ色の小さな卵が並んでいるのも見つけた。これも薬。なんというか毎日毎日、結構目をかけてやらないといけないのね。
明日はヒンガミの家族とベティの家族を招待して、グリルパーティー。新しい家のお披露目パーティーでもある。さっきケーキのスポンジを焼いた。ラザニアのソースも作った。パーティーは楽しい。でも用意はいつでも大変。夜中にこせこせケーキなんて焼いていると、学生時代の一夜漬けの試験勉強の気分になってしまう。
とにかく明日はお天気になって、そしてみんなが楽しんでくれるといいんだけど。
2009年5月24日日曜日
四季
すかっと雲ひとつなく晴れた空。日差しがきつい。家にいると肌寒いくらい。でも外に出ると、肌がひりひりするような太陽。ドイツには日本のような四季がない。
日本とは四季のはっきりした気候なのだと、改めて思う。春から夏の間に梅雨があるというのも関係しているのかもしれない。梅雨が終わり、下から上昇してくる高気圧の力が勝ると夏が来る。そして蝉が鳴き始める。ドイツはと言えば、4月中旬くらいから20度を超える暑いような日もやってくる。でも大抵の夏は、5月から7月の間、絶えられないような暑さの日が1から2週間ほどあるだけ。後は日本的に言えば春か夏か分からないような日が続く。
日本のうだるような暑さからみると、それはそれで羨ましいのかもしれない。でも日本で生まれ育ったものとしては、やはりうだるような暑さや蝉の鳴き声や、夕方の水撒きの後の湿った匂いが懐かしくなる。だから皆に「何でまた夏に。。。」と言われながらも夏に一時帰国するのを決めてしまった。
しかしそれに付き合わされる子供たちと北海道出身の夫には、つらいだろうな。あの暑さと、それからクーラーの冷たさ。それでもやっぱり日本の夏は楽しいと思うなー。
日本とは四季のはっきりした気候なのだと、改めて思う。春から夏の間に梅雨があるというのも関係しているのかもしれない。梅雨が終わり、下から上昇してくる高気圧の力が勝ると夏が来る。そして蝉が鳴き始める。ドイツはと言えば、4月中旬くらいから20度を超える暑いような日もやってくる。でも大抵の夏は、5月から7月の間、絶えられないような暑さの日が1から2週間ほどあるだけ。後は日本的に言えば春か夏か分からないような日が続く。
日本のうだるような暑さからみると、それはそれで羨ましいのかもしれない。でも日本で生まれ育ったものとしては、やはりうだるような暑さや蝉の鳴き声や、夕方の水撒きの後の湿った匂いが懐かしくなる。だから皆に「何でまた夏に。。。」と言われながらも夏に一時帰国するのを決めてしまった。
しかしそれに付き合わされる子供たちと北海道出身の夫には、つらいだろうな。あの暑さと、それからクーラーの冷たさ。それでもやっぱり日本の夏は楽しいと思うなー。
2009年5月21日木曜日
親友
5歳になる娘のレイには親友のパミがいる。レイとパミは誕生日が5日違い。まだ3ヶ月という赤ちゃんの時に、私とパミのママのヒンガミは知り合い、それからはずっと何をするのも一緒だ。幼稚園にも仲良く行って、ずっとずっと一緒に遊んでいた。
でもその関係がちょっと変わってきつつある。二人の間に、ララという女の子が入ってきた。ララも同じ5歳。三人姉妹の末っ子で明るく奔放な感じの女の子だ。最近は迎えに行くと、大抵レイとララが一緒にいる。そしてパミは一人でお花を摘んだりしていることが多い。レイに聞くと、三人というのがパミには許せなかったり、ララもちょっと性格の難しいパミを敬遠したりすることもあって、三人一緒に遊ぶことはどうやら稀なよう。ヒンガミはもちろん気にしていて、「パミにも新しい友達が必要なのかもしれない。やっぱり一年早く小学校にいれようかしら。(8月が新学期のドイツでは9月から12月生まれの子は、一年早めて入学できる)」という。本当にそうなればかなり私としては悲しい。ヒンガミと私は二人でいろんなことをしてきたし、二人だからこそ外国人(ヒンガミはイラン出身)であるにもかかわらず、様々なところにも積極的に参加できた。これからは互いに一人で頑張らなければいけない。
いやそんなことよりも、やはりレイとパミが距離を置くようになったしまったのは寂しい。でも成長する過程において、もちろん必要な段階なのだろう。レイもパミも自分で他の友達との関係を築いてゆかねばならない。レイにとっても良いことのはずだ。そもそもがレイがララと近づいたのは、パミから距離を置くためだったと思う。パミは急に不機嫌になることがあって、そうすると理由もなくレイをつっぱねる。「今は一緒にいたくないから、あっちへ行ってよ」ってな具合。レイはそれに慣れていたと思うけど、でも悲しくないわけがない。それにパミは何でも自分で仕切らなければ気がすまないので、二人の関係ではいつもパミが主導権を握っていた。レイとララを見ていると、二人は本当に楽しそうに遊んでいる。対等な関係なのだ。そう思うと、パミとレイの関係が変わってしまったことを、私は悲しく思うべきではないのだろう。
もちろんパミとレイはまた親友という関係を取り戻せるかもしれないし、そうなればいいと思う。でもまあ、こういうことは親の思惑通りに運ぶものではないだろうし、ただ見つめていることしかできないのだ。
でもその関係がちょっと変わってきつつある。二人の間に、ララという女の子が入ってきた。ララも同じ5歳。三人姉妹の末っ子で明るく奔放な感じの女の子だ。最近は迎えに行くと、大抵レイとララが一緒にいる。そしてパミは一人でお花を摘んだりしていることが多い。レイに聞くと、三人というのがパミには許せなかったり、ララもちょっと性格の難しいパミを敬遠したりすることもあって、三人一緒に遊ぶことはどうやら稀なよう。ヒンガミはもちろん気にしていて、「パミにも新しい友達が必要なのかもしれない。やっぱり一年早く小学校にいれようかしら。(8月が新学期のドイツでは9月から12月生まれの子は、一年早めて入学できる)」という。本当にそうなればかなり私としては悲しい。ヒンガミと私は二人でいろんなことをしてきたし、二人だからこそ外国人(ヒンガミはイラン出身)であるにもかかわらず、様々なところにも積極的に参加できた。これからは互いに一人で頑張らなければいけない。
いやそんなことよりも、やはりレイとパミが距離を置くようになったしまったのは寂しい。でも成長する過程において、もちろん必要な段階なのだろう。レイもパミも自分で他の友達との関係を築いてゆかねばならない。レイにとっても良いことのはずだ。そもそもがレイがララと近づいたのは、パミから距離を置くためだったと思う。パミは急に不機嫌になることがあって、そうすると理由もなくレイをつっぱねる。「今は一緒にいたくないから、あっちへ行ってよ」ってな具合。レイはそれに慣れていたと思うけど、でも悲しくないわけがない。それにパミは何でも自分で仕切らなければ気がすまないので、二人の関係ではいつもパミが主導権を握っていた。レイとララを見ていると、二人は本当に楽しそうに遊んでいる。対等な関係なのだ。そう思うと、パミとレイの関係が変わってしまったことを、私は悲しく思うべきではないのだろう。
もちろんパミとレイはまた親友という関係を取り戻せるかもしれないし、そうなればいいと思う。でもまあ、こういうことは親の思惑通りに運ぶものではないだろうし、ただ見つめていることしかできないのだ。
2009年5月17日日曜日
シャクナゲ
朝から雨が時折ちらつく冴えない天気。でも太陽が顔を現した隙を見て子供と庭に出ると、キッチンの横のバラがいくつか咲いていた。美しい濃いピンク色。レイの好きな色だ。さっそく摘み取ってあげると喜んでいた。
シャクナゲが溢れんばかりに咲いている。薄い紫と赤に近いピンク色の二本。日本の実家の庭を思い出す。子供の頃、春の庭にはツツジが咲き乱れていた。様々な色のつつじで庭は絵具をまぜたパレットのように色が鮮やかに躍っていた。いつからか、つつじは零れ落ちるほどの花をつけなくなった。なぜだろう。
この庭には、子供の頃を思い出す木がいくつかある。前の持ち主はアジア的なドイツ人にとってはエキゾチックな植物をも好んだらしい。立派な垂れ紅葉が裏庭にある。実家にあった垂れ紅葉とは少しちがうけれど、私にはとても懐かしい。
シャクナゲが溢れんばかりに咲いている。薄い紫と赤に近いピンク色の二本。日本の実家の庭を思い出す。子供の頃、春の庭にはツツジが咲き乱れていた。様々な色のつつじで庭は絵具をまぜたパレットのように色が鮮やかに躍っていた。いつからか、つつじは零れ落ちるほどの花をつけなくなった。なぜだろう。
この庭には、子供の頃を思い出す木がいくつかある。前の持ち主はアジア的なドイツ人にとってはエキゾチックな植物をも好んだらしい。立派な垂れ紅葉が裏庭にある。実家にあった垂れ紅葉とは少しちがうけれど、私にはとても懐かしい。
庭の植物
庭のバラのつぼみが少しずつほころび始めている。今の家に引っ越したのが2ヵ月半前。まだまだ冬の寒い時期だったので、庭にどんな植物が植わっているのか全く分からなかった。少なくとも20本以上のバラと、庭の小道を覆うブドウだけは分かったのだけれど。。。
そして今、春を迎え夏もそろそろ近づいてくる頃、庭は大変な騒ぎになっている。ぎっしりと植えられた(ていると思った)バラの下からは夥しい植物が生えてきている。早春にはマツユキソウが春の訪れを予感させてくれた。その後はクロッカス、ラッパ水仙。そして忘れな草。何も手入れをしていないのに、次々と現れてくる花たちにちょっと戸惑い気味だ。気づけばぎりぎりまで刈り込んだ蔓バラももう70センチぐらい蔓をのばしている。いやいやすごい生命力。
今日は午後から、レイの友達のララとマリレナが急に遊びに来た。近所におばあちゃん宅があるのでついでに寄ったらしい。案の定、「遊んで行きたいよー、ママいい?」とせがむ二人。ママは「エー、いいかしら?」とこれも期待満々。「いいですよ、二時間ぐらいしたら迎えに来てください」と快諾。歓声を挙げて三人は家の中に走りこんでゆく。
屋根裏は今のところ何も置いていないので、そこで三人でこそこそ遊んでいる。ホットケーキを焼いてあげると、「おいしい、おいしい」とまたたくまに皿がからっぽになった。日本のホットケーキはとても好評なので、次に一時帰国したらたくさん買ってこよう。
その後、皆で庭に出て花を集め、石で潰してから、それをしぼって絵具を作った。なかなか濃い色がでないのだけど、三人とも結構根気よく作っては楽しんでいた。
トウも三人に邪魔者扱いされながらも、それなりに楽しんでいた様子。愉快な午後だった。
そして今、春を迎え夏もそろそろ近づいてくる頃、庭は大変な騒ぎになっている。ぎっしりと植えられた(ていると思った)バラの下からは夥しい植物が生えてきている。早春にはマツユキソウが春の訪れを予感させてくれた。その後はクロッカス、ラッパ水仙。そして忘れな草。何も手入れをしていないのに、次々と現れてくる花たちにちょっと戸惑い気味だ。気づけばぎりぎりまで刈り込んだ蔓バラももう70センチぐらい蔓をのばしている。いやいやすごい生命力。
今日は午後から、レイの友達のララとマリレナが急に遊びに来た。近所におばあちゃん宅があるのでついでに寄ったらしい。案の定、「遊んで行きたいよー、ママいい?」とせがむ二人。ママは「エー、いいかしら?」とこれも期待満々。「いいですよ、二時間ぐらいしたら迎えに来てください」と快諾。歓声を挙げて三人は家の中に走りこんでゆく。
屋根裏は今のところ何も置いていないので、そこで三人でこそこそ遊んでいる。ホットケーキを焼いてあげると、「おいしい、おいしい」とまたたくまに皿がからっぽになった。日本のホットケーキはとても好評なので、次に一時帰国したらたくさん買ってこよう。
その後、皆で庭に出て花を集め、石で潰してから、それをしぼって絵具を作った。なかなか濃い色がでないのだけど、三人とも結構根気よく作っては楽しんでいた。
トウも三人に邪魔者扱いされながらも、それなりに楽しんでいた様子。愉快な午後だった。
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